元・星組トップスター礼真琴、宝塚最後のレビューで魅せた"願いと希望"「エスペラント!('25年星組・東京・千秋楽)」

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『エスペラント!』(’25年星組・東京・千秋楽)
『エスペラント!』(’25年星組・東京・千秋楽)

©宝塚歌劇 ©宝塚クリエイティブアーツ

2019年10月に星組トップスターに就任し、約6年にわたって星組を率いた礼真琴。2009年に95期生として宝塚歌劇団に入団し、宝塚音楽学校を首席で卒業。歌、ダンス、芝居と幅広い表現力で存在感を発揮。2025年8月10日に「阿修羅城の瞳」「エスペラント!」東京宝塚劇場公演千秋楽をもって宝塚歌劇団を退団した。

そんな礼真琴の宝塚最後の舞台を構成した2作品のうち、作・演出を生田大和が手がけたレビュー「エスペラント!('25年星組・東京・千秋楽)」が9月6日(日)に宝塚歌劇専門チャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」で放送される。

「エスペラント」とは"希望を胸に抱く人"を意味する言葉。青い星の上で受け継がれていく願いと祈り、希望を讃えながら、摩天楼や海底、想像力から生まれた世界など、さまざまな情景を描き出していくファンタジック・タペストリーだ。

そんな華やかな世界を彩るのが、変化に富んだ音楽と星組生たちのパフォーマンスだ。礼真琴、白妙なつ、夕渚りょう、小桜ほのか、夕陽真輝、都優奈が歌う「摩天楼の迷い子たち~Speak Low」では都会的なムードを漂わせ、「Mr.ブルー~私の地球~」で礼真琴はまた異なる表情を見せる。一方、「The Shadow of Your Smile~海底レヴューA」では暁千星、極美慎、天飛華音らが歌唱し、「水族館(「動物の謝肉祭-動物園の幻想」第7曲)」では暁千星がソロを披露するなど、トップスターだけにとどまらず、星組のさまざまなスターがそれぞれの場面を担うことで、レビュー全体に豊かな広がりが生まれている。

なかでも印象的なのが「青い星」。千住明がこの公演のために書き下ろした楽曲で、礼真琴、暁千星、極美慎、天飛華音、詩ちづるらが歌声を重ねる。礼自身も東京公演初日の取材で、「星組みんなが大好きな場面」だと語っており、星組生たちがともに歌い、作品のテーマである願いや希望を届ける場面だからこそ、礼真琴の退団公演という背景を重ねて見ると、いっそ特別の時間として映る。

そして終盤、礼真琴自身の表現に改めて目を奪われるのが黒燕尾のダンスだ。大石裕香が振付を担当し、礼自身が思いや表現したいものを相談しながら創り上げたというこの場面では、歌ではなくダンスを通して、男役として積み重ねてきたものを表現。華やかなレビューの終盤で、礼が1人の男役として自身の身体表現に向き合う姿が強い印象を残す。

また、「エスペラント!」では、礼真琴から次代の星組へとつながっていく姿も見逃せない。

なかでも暁千星は、礼真琴の退団後、星組トップスターに就任。最後の東京公演で同じ舞台に立つ2人の姿は、ひとつの時代を締めくくる瞬間であると同時に、星組の次の時代を感じさせるものでもある。フィナーレでは礼真琴が「Stardust」を歌い、最後は星組生による「グランド・パレード(青い星~エスペラント!)」へと続いていく。

「願い」「祈り」「希望」を掲げた「エスペラント!」という作品そのものが、礼真琴自身の宝塚最後の舞台と、星組のこれからを重ね合わせるような構成となっている。

2025年8月10日、東京宝塚劇場で宝塚歌劇団を退団した礼真琴。本公演は、歌、ダンス、そして男役としての表現を重ねてきた礼の歩みと、星組の新たなスタートを同時に感じられる舞台だ。

宝塚最後のレビューで、さまざまな世界を旅しながら多彩な表情を見せる礼真琴。そして、その舞台をともに彩る次の星組を担うスターたち。東京千秋楽という特別な1日の舞台を映像で確かめたい。

文=HOMINIS編集部

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