深川麻衣が見せる喜怒哀楽あふれる芝居 「日本ボロ宿紀行」で高橋和也と巡る味わい深い旅

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©「日本ボロ宿紀行」製作委員会

映画やドラマで幅広い役柄を演じ、俳優として着実にキャリアを重ねてきた深川麻衣。柔らかな佇まいのなかに人物の感情をにじませる自然体の芝居で、作品ごとに異なる表情を見せている。

そんな深川にとって、地上波連続ドラマ初主演作となったのが、2019年に放送された「日本ボロ宿紀行」だ。本作で演じるのは、父の急死をきっかけに芸能事務所を引き継いだ篠宮春子。唯一残った所属歌手・桜庭龍二(高橋和也)とともに、売れ残ったCDを抱えて全国各地を巡っていく。

深川麻衣演じる春子が高橋和也演じる龍二と各地の
深川麻衣演じる春子が高橋和也演じる龍二と各地の"ボロ宿"を巡る「日本ボロ宿紀行」

©「日本ボロ宿紀行」製作委員会

深川が乃木坂46を卒業したのは2016年。その後は俳優として活動を本格化させ、2018年には今泉力哉監督の『パンとバスと2度目のハツコイ』で映画初主演を務めた。そして翌2019年、地上波連続ドラマで初めて主演を務めたのが本作だった。

深川が演じる春子は、父・一平(平田満)が突然亡くなったことで、27歳にして芸能事務所「スプリングロール」を継ぐことになる。所属タレントが次々と辞めていくなか、唯一残ったのが、かつて「旅人」というヒット曲を持つ龍二。大量に残されたCDを売り切るため、春子は龍二を連れて地方営業の旅へと出る。

©「日本ボロ宿紀行」製作委員会

そんな春子の人物像がよく分かるのが、第1話だ。芸能事務所の社長になったとはいえ、春子には業界での経験もなければ、龍二をもう一度売れっ子にするための秘策があるわけでもない。一方の龍二は、かつての栄光を引きずったまま、地方営業にもなかなか前向きになれない。年齢もキャリアも違う2人が、最初から息ぴったりというわけではないのだ。

そこで目を引くのが、春子の遠慮のなさである。龍二が相手でも、納得できなければはっきりと言葉を返し、腹が立てばそのまま表情に出る。柔らかな雰囲気を持つ深川だからこそ、その強気な言動とのギャップもどこか可笑しい。

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