市川染五郎、父・松本幸四郎の背中を追う若き"鬼平"「鬼平犯科帳 本所の銕」に受け継がれる役の記憶

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「鬼平犯科帳」で染五郎が演じているのは、単なる"若き日の平蔵"ではない。父・松本幸四郎と同じ長谷川平蔵という人物の異なる時代を演じる、いわば父子二人一役ともいえる役どころだ。

過去のインタビューで「父と同一人物を演じることに驚いた」と明かしていた染五郎は、幸四郎が「火付盗賊改、長谷川平蔵」と名乗りを上げるシーンの撮影を間近で見た時に、「鳥肌が立った」と振り返っている。そうした緊張感や憧れが、銕三郎の佇まいにも色濃く反映されている。

染五郎にとって「鬼平犯科帳」は、父と同じ人物を演じるという貴重な経験を積み重ねてきたシリーズでもある。これまで受け継がれてきた長谷川平蔵という役に、自分自身の表現を重ねていく市川染五郎。「本所の銕」は、若き俳優が自らの長谷川銕三郎像を確立する、その現在地を映し出す一作といえそうだ。

文=HOMINIS編集部

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