©2025「兄を持ち運べるサイズに」製作委員会
兄の元妻・加奈子を演じる満島の芝居も印象的だ。元夫の悪口を並べ立てる理子の言葉を静かに受け止めながら、柔らかく落ち着いたトーンでぽつりと語りかけ、ふと見せる視線の動きやわずかな表情のグラデーションで、言葉にできない感情の余白を埋めている。
クールな佇まいの内に複雑な感情を秘める柴咲の緊張感、飄々とした空気感で場を和ませるオダギリの緩やかさ、そして、一瞬で場面の空気を変える満島の包容力。3人それぞれの持ち味が重なり合うことで、物語に一層の奥行きが生まれている。
©2025「兄を持ち運べるサイズに」製作委員会
人間の可笑しみや哀愁を軽妙かつ丁寧に紡ぎ出した映画「兄を持ち運べるサイズに」。派手な事件が起きるわけではない日常の情景の中で、3人の個性が絶妙にかみ合うアンサンブルと、兄の死をきっかけに、もう一度、家族を想いなおす笑って泣ける物語を、今回の放送でぜひ堪能してほしい。
文=HOMINIS編集部











