ドラマ「獣になれない私たち」(通称"けもなれ")で、新垣結衣演じる主人公・深海晶が務める会社の仕事ができない新人営業マン・上野発役で注目を集める俳優・犬飼貴丈。長いまつげと大きな瞳、そしてキュートな笑顔が魅力の彼は、2012年に開催された「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞して華麗に芸能界デビューを果たしたシンデレラボーイだ。"ジュノンボーイ"といえば、「仮面ライダークウガ」の葛山信吾、「仮面ライダー龍騎」の松田悟志、「仮面ライダー555」の半田健人ら、数多くの出身者が「仮面ライダー」シリーズなどの特撮ヒーロー作品に出演し、ブレイクを果たしていることでも知られる。犬飼も同様で、2017年~2018年放送の「仮面ライダービルド」で初主演を果たしたことをきっかけに、多くの人に知られることとなる。
犬飼が演じるのは、仮面ライダービルドに変身する青年・桐生戦兎。作品の舞台となるのは、火星探査機が持ち帰った謎の物体・パンドラボックスから放たれた光により現れた巨大な壁で、3つに分割されてしまった日本。そこに誕生した新たな首都の1つ・東都で、戦兎は仮面ライダービルドに変身し、人々を脅かす未確認生命体・スマッシュと戦う。変身前の戦兎は、ここ20数年間の記憶を失っているものの、平成ライダー史上最高のIQと驚異的な身体能力を持つ天才物理学者。クールで理知的、どこか人を寄せ付けないような孤高のヒーローというイメージが浮かびそうな設定だが、戦兎は感情が大きく揺さぶられると、髪の毛の一部がウサギの耳のようにピョコンと跳ねる、どこか愛嬌のあるキャラクターだ。そんな彼を、犬飼は肩の力が抜けたナチュラルな演技で体現し、人間味あふれる親しみやすいヒーロー像を新たに作り上げた。
犬飼主演の「仮面ライダービルド」と、同じく「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」グランプリ受賞者の飯島寛騎が主演した「仮面ライダーエグゼイド」をフィーチャーしたクロスオーバー映画「仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー」が、東映チャンネルでTV初放送となる。本作でも、犬飼は「ラブ&ピース」のために仮面ライダーになったと公言する戦兎を、軽やかに演じている。同じくTV初登場となる、2018年1月24日に開催された仮面ライダー&スーパー戦隊シリーズによる武道館ライブ「超英雄祭 KAMEN RIDER×SUPER SENTAI LIVE&SHOW 2018」では、「宇宙戦隊キュウレンジャー」とのキャストトークで、そのパーソナルな一面にも触れることができる。
爽やかなルックスはもちろん、コミカルからシリアスまで幅広い演技で高い評価を得ている犬飼貴丈。演技派俳優として急成長を遂げている彼の魅力を、その原点ともいえる「仮面ライダービルド」で今一度味わってほしい。
文=中村実香
放送情報
仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー
放送日時:2018年12月2日(日)10:00~ほか
超英雄祭 KAMEN RIDER×SUPER SENTAI LIVE&SHOW 2018
放送日時:2018年12月9日(日)10:00~ほか
チャンネル:東映チャンネル
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