1997年~2000年まで「週刊少年ジャンプ」で連載された、桂正和による漫画「I"s(アイズ)」。平凡な男子高校生・瀬戸一貴(いちたか)と、彼が想いを寄せる同じクラスの美少女・葦月(よしづき)伊織を軸に描かれるラブストーリーで、'90年代に男子中高生の"恋愛バイブル"として人気を博していたほど。実写化を望む声が多く挙がる中、ついにドラマ化が実現し、「ドラマ『I"s(アイズ)』」がBSスカパー!で放送中だ。
そんな注目作に出演する若手キャストにインタビューを敢行!第3回目には、一貴の年下の幼馴染で、アメリカから4年ぶりに帰国した天真爛漫な女の子・秋葉いつきを演じる柴田杏花が登場。
「I"s(アイズ)」との出会いを教えてください。
「もともとタイトルは知っていたんですが、秋葉いつき役が決まった際に原作を読ませていただきました。桂正和先生の描く女の子は何でこんなにもかわいらしいんだろうと感じましたね。すごくリアリティがあって、男性の理想が詰まっている作品だなと思いました」
"いつき"に対しての印象は?
「彼女が登場してからは本当に目を奪われるような感覚で、無我夢中になりました。"いつき"っていろんなことを考えたり、背負ったりしながら生きているんですよね。両親もアメリカにいるので孤独なんです。そんな中で、心の支えになっているのが"いっちゃん(一貴)"で。複雑な気持ちを抱えながらも、いつも笑顔でいなきゃいけない彼女の姿に、漫画を読みながら泣いてしまいました」
そんな"いつき"を演じることへのプレッシャーはありましたか?
「プレッシャーというよりも、これから"いつき"というキャラクターをひとりの人間として、私が原作とミックスしてゼロから作っていかなきゃなと感じました。そういう作業自体も新鮮だったんです。原作から飛び出してきただけの"いつき"だったら私が演じる意味がないと思ったので、そこにオリジナリティが出ればいいなと思って試行錯誤しました」
演じるにあたって、特に意識したことは?
「境遇や生活ですね。"いつき"はお茶目なのに、たまにすごく大人びたことを言うんですよね。その中で、役作りの面ではひたすら"いっちゃん"のことを思っていました。現場でも"いっちゃん"と"いつき"との関係性の中で、自然とキャラクターが作り上げられたと思います。監督とも役について話すことが多かったですね。でも、撮影中は漫画原作からヒントをもらうことをやめたんです」
"漫画原作からヒントをもらうことをやめた"というのは、どういう理由からでしょうか?
「まず監督さんに『下手くそにやれ』って言われたんです(笑)。言われた時はどういうことなんだろう?って、すごく考えちゃって...。お芝居ってどうやってやるんだっけ?って、分からなくなってしまったんです。そんなときに、漫画からヒントをもらうのをやめてみたんです。多分"いつき"っていうキャラクターのことを考え過ぎてしまい、『I"s(アイズ)』という世界観の中で"生きる"っていうことができていなかったのかなと。"いつき"は一貴とのやり取りの中で、自分の気持ちを素直に表現しているわけで、そこに私の『"いつき"はこういうキャラクターだから』っていう考えが邪魔になっていたんだと思います。こんな経験は初めてでした。でも全てが新鮮だったので、考えたり悩んだりすること自体が楽しかったです」
"いつき"はずっと一貴を想い続けていますが、その恋愛観には共感できますか?
「すごく繊細な子なんですよ。いつも笑顔でいるけどその反面、自分の中に溜め込んでいるんですよね。もっと自分のことを話したら楽になるのになって思いました。本当に"いっちゃん"が好きで、でも、好き過ぎて嫌いで......いろんな好きが彼女からはあふれているんです。大好きだからこそ、そんな行動を取らざるを得なかったということも分かるので、彼女の気持ちに共感できますね」
放送情報
ドラマ『I"s(アイズ)』 第4話
放送日時:2019年1月11日(金)21:00~
チャンネル:BSスカパー!
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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