「何でも全部やりたい!」生駒里奈が目指す女優像とは?

2018年11月15日~25日に東京・六本木で行われた舞台「暁のヨナ~緋色の宿命編~」が、2月9日(土)にテレ朝チャンネル1にて放送される。

同作品は、草凪みずほの同名コミックを原作に、主人公の高華国の王女・ヨナ(生駒里奈)の成長と戦いを描くファンタジー・ロマン。スウォン(陳内将)の謀反により父王を殺されたヨナは、専属護衛のハク(矢部昌暉)と共に流浪の身となる。旅の途中、神官に仕えるユン(樋口裕太)と出会い「伝説の四龍の戦士が力を貸してくれる」という神託を告げられたヨナは、四龍の戦士を探す旅に出る。

今回、ヨナを演じた生駒里奈にインタビューを行い、公演の感想や見どころなどについて語ってもらった。

公演を終えた感想は?

「ヨナという王女の役は初めての挑戦だったので、新鮮さも感じながら少しは女の子らしくなれたのかなって(笑)。すごく楽しい(稽古も含めた)約1カ月だったし、また新しい仲間も増えてよかったなと思っています」

ヨナは何不自由のない環境から戦いに身を投じる運命にさらされるという役どころでしたが?

「私も最初は戦う女性に変わっていくというイメージだったのですが、原作を読ませていただくと、ヨナは女の子なので強さにも限界がありますし、戦うのにも限界があるということが分かって、身体的な強さというよりも『このままじゃ駄目なんだ、私が変わらないと。そしてこの国を変えないといけない』と思える精神的な強さのある子なんだなというのを強く感じました」

役作りはどのようにしましたか?

「原作や参考書などを読んで世界観をイメージできるようにして、あとは稽古でいろいろ試してみながら作り上げたという感じです。ただ、人間っていつも全く同じ感情を作ることはできないと思うんです。今日はスウォンを殺したいほど憎いけど、また別の日には愛おしくも感じたり...。同じ公演でも毎回違う感情で演じられるというのは舞台の面白さの1つだと思いますね」

ご自身との共通点は?

「ヨナの『私は高華国の城の中のことしか知らない』というせりふがあるのですが、その部分はすごく共感できたというか自分と似ている部分だなって思いました。私も元々、乃木坂46というグループとして活動していて、『グループを離れてこれまでとは違った世界を見て、もっと強くなりたい』と思って卒業したのですが、ヨナにも同じような気持ちがあったんだなと。王女という自分とはかけ離れた存在のように思っていたヨナにすごく親近感を覚えて、気持ち的に演じやすくなりました。一方で、私は女の子らしくキュンキュンとかしないタイプで根本的な性格が違うので、演じていて『ヨナは素直でいいな』って思っていました」

グループを離れて世界は変わりましたか?

「活動もそんなに変わらないので、そこまでは変わりませんでした (笑)。ただ、グループの一員としての活動と、個人としての活動では感じるものが違うなというのは明確に気付いたことの1つです。"仕事をするのは私"というのは変わらないですし、グループとしての活動がないぶん1人の仕事に集中できている感じですね」

2019年の目標を教えてください。

「いろんな人に語られるくらい役者としての味が出せるように、そのベースを作れるような1年にしたいなと思っています。そのために、1つ1つの仕事を"挑戦"ではなく、役者として全うできるようにしたいです」

演じてみたい役などはありますか?

「来るもの拒まず何でもやってみたいです。ある先輩が『変わった役でも、俺がやったら世間のイメージを塗り替えるから』と言っているのを聞いて、すごくカッコいいなって思ったんです。だから、『こんな役もやるの!?』というような役をやって、見てくれた人にカッコいいなって思わせられたらなって。限定せずに何でもやれたらカッコいいじゃないですか。ヒーロー、ヒロイン、脇役、悪役、何でも全部やりたい!」

忙しい日々だと思いますが、リフレッシュする瞬間などは?

「特にないんです。仕事の帰りにコンビニに寄って好きな物を買って食べるだけで十分なんですよね。リフレッシュするために何かをするよりも、家で寝ていたいタイプなので(笑)。"楽さ"を求めているので、何にもしばられたくないから何も決めたくないんです。流れに身を任せているのが1番楽じゃないですか(笑)」

最近ハマっているものなどは?

「ないですね...(悩)。舞台が続いていて台本ばかり読んでいたので、漫画も読んでないんですよ。お仕事があればお仕事のことしか考えられないし、演じる役があれば役のせりふしか頭に入れたくないんです。だから、趣味は基本要らないです。全くやることがなくなったら考えるくらいの感じなので」

最後に視聴者の方にメッセージをお願いします!

「舞台の『暁のヨナ』はアクションがすごくて、矢部昌暉くんをはじめアンサンブルの方々の戦のシーンも見どころです。ヨナは弱いですが人間の成長という強さを見せてくれるので、ぜひご覧になっていただいてそういったところを感じてもらえたらと思います!」

文=原田健 撮影=中川容邦

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放送情報

舞台「暁のヨナ~緋色の宿命編~」

放送日時:2019年2月9日(土)16:30~

チャンネル:テレ朝チャンネル1 ドラマ・バラエティ・アニメ

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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