――初のベッドシーンについては?
「僕自身、『初ベッドシーン』とか『初ヌード』ということに全く重きを置いていないので、それに対しての覚悟というようなものもあまりありませんでした」
――撮影で緊張したりなどは?
「現場を作ってくださったスタッフさんのおかげで、撮られている感覚が全くなかったんです。撮影中はそんなことも感じなかったのですが、別の作品に入ってから『本当に日常で生活している感覚だったな』って。振り返ってみると、現場でつい寝ちゃったことがあったんです。僕はあまり人がいる場所で寝たりできないのですが、その時は寝てしまって...(苦笑)。それくらい日常的な空気を作ってくださっていました」
――これまで「半分、青い。」(2018年、NHK総合ほか)ではゲイセクシャル、「女子的生活」(2018年、NHK総合)ではトランスジェンダーなど難しい役に挑戦されてきましたが?
「よく『難しい役をやっているね』とか『マイノリティの役をやっているね』って言われるんですけど、僕の中ではそういった感覚は全くなくて、一人の"人"を演じているんです。そこではキャラクターの性別などは関係なくて気持ちの部分を優先してやっているので、抵抗感とか難しさみたいなことはなく『世間の特別視する感覚を吹き飛ばしてやろう』ということで、責任をもってしっかり伝えたいと思っています」
――「女子的生活」では、こだわりの詰まった生活を送る主人公を演じていましたが、ご自身の生活におけるこだわりは?
「全然ないんですよ...(笑)。趣味もこだわりも特になくて、正直なところ着る服も食べる物も何でもいいんですよね。以前は休みがあれば出掛けていたし、時間があったら友達とご飯に行って、服を買いに行ってとかいろいろしてましたけど、最近は欲がなくなっちゃって。休憩の時期なんですかね(笑)」
――今後、俳優としての目標は?
「先のことはあまり考えてなくて、先のことを考えて強かに計算してやっていくよりも今目の前にあることを大切にする。僕に余裕がないだけかもしれないんですけど、『できることを精一杯、誠実に妥協なくやろう』ということを大切にしています」
文=原田健 撮影=中川容邦
ヘアメイク=仲田須加 スタイリスト=手塚陽介
放送情報
潤一 ディレクターズカット版<PG-12> 全6話
志尊淳インタビューも放送
放送日時:2019年9月8日(日)21:00ほか
チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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