鈴木拡樹、植田圭輔らも出演！舞台『弱虫ペダル』シリーズの魅力とは

大人気自転車ロードレース漫画を原作とする、"ペダステ"こと舞台『弱虫ペダル』シリーズは2012年にスタート。今年2月21日(金)より上演される第14弾「舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇FINAL～POWER OF BIKE～」で、主人公・小野田坂道にとって2度目のインターハイがついに決着を迎える。

それに先がけ、日テレプラスでは過去のシリーズ13作品を、2月8日(土)と15日(土)の2週に分けて一挙放送。そのうち、坂道や彼のライバル・真波山岳が2年生になったあとの物語を描く、第8弾の「～箱根学園(ハコガク)新世代、始動～」から、昨年5月に上演された第13弾「新インターハイ篇～制・限・解・除(リミットブレイカー)～」までの5作は、TV初放送となる。

ペダステの最大の特徴といえば、気鋭の作・演出家・西田シャトナーによって生み出された"パズルライドシステム"という表現技法だ。一本の自転車のハンドルを持った俳優が、舞台上を駆けまわったり、その場で足踏みしたりすることで、ロードレースという自転車競技を見事に表現してみせた。その運動量は相当なもので、ときには舞台袖で倒れこんでしまう俳優もいるほど。流れる汗や荒い息遣いが、熱気あふれるレースにリアリティを与えており、初演から瞬く間に口コミで人気が広がった。

また俳優たちが、道端の自動販売機から選手たちを応援する女子生徒まで何役も演じている点も、ユニークで遊び心が感じられる。

さらにペダステは、2.5次元舞台を牽引する人気俳優たちを次々に生み出してきたシリーズでもある。舞台『刀剣乱舞』などで知られる鈴木拡樹や玉城裕規、ミュージカル『刀剣乱舞』の刀剣男士として紅白にも出演した太田基裕や鳥越裕貴、舞台『おそ松さん』などの人気作に出演している北村諒や植田圭輔など、現在さまざまな舞台で活躍している実力派俳優たちが出演してきた。

今や2.5次元ファンなら知らない人がいないであろう鈴木拡樹は、初演から2015年上演の「インターハイ篇 The WINNER」まで出演。野獣と称されるライバル校・箱根学園の荒北靖友という強烈なキャラクターを演じ、シリーズ第5弾の「箱根学園篇～野獣覚醒～」では主演も務めた。

過去には、ミュージカル『RENT』でも主演を務めた実力派・村井良大や、新海誠監督のアニメ映画『天気の子』で主人公を演じて注目を浴びた醍醐虎汰朗が主人公・小野田坂道を演じている。その他、廣瀬智紀に染谷俊之、和田雅成や東啓介など、出演俳優の名前をあげていけばきりがない。

舞台化不可能にも思われたロードレースの世界を、斬新な発想と俳優陣の圧倒的熱量で作り上げたペダステ。2.5次元舞台の可能性を大きく広げてくれた本シリーズに触れて、その熱さをぜひ感じてみてほしい。

文＝中島文華

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