清野菜名、アクションでブレイクを果たした現在進行形のシンデレラストーリー

2020年1月期のドラマ「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」(日本テレビ系)で、世にはびこる"グレーゾーン"にシロクロをつける謎の存在・ミスパンダを演じた清野菜名。横浜流星とともにスタントなしでスピーディかつ華麗なアクションを披露し、大きな話題を集めた。

そんな彼女の高い身体能力が知れわたるきっかけとなった作品が、5月7日(木)にMONDO TVの「GWスペシャル!こだわるオトコのシネマ祭!!」特集で放送される『TOKYO TRIBE』(2014年)だ。鬼才として知られる園子温監督が井上三太の人気コミック「TOKYO TRIBE2」を映画化した本作は、近未来の架空の都市"トーキョー"を舞台に、縄張り争いを繰り広げる様々のトライブ(族)たちの対立を、ラップミュージックと過激な暴力描写、アクションをふんだんに盛り込んで描いた異色のミュージカルだ。

『TOKYO TRIBE』

(C)2014 INOUE SANTA / 「TOKYO TRIBE」 FILM PARTNERS

■危険度の高いアクロバティックも自身で演じる!

当時19歳の清野が演じているのは、トライブ間の抗争に巻き込まれてしまうミステリアスなヒロイン・スンミ。トライブを仕切る強面の男たちを相手にしても決して怯まず、強気な言葉を吐き捨てる。武術も心得えており、男たちと対等以上の戦いぶりを見せる精神的にも肉体的にも屈強な女性だ。

清野のハードなアクションが随所で炸裂しており、蹴りの反動を利用して、側転しながら敵の頭を脚でヘッドロックするなど、流れるような一連の動きは圧巻だ。長回しのシークエンスでは、ジャンプしながら放つ打点の高い後ろ回し蹴りや、味方の背中に飛び乗りながらの空中での二段蹴りなど、キレのある動きで次々に襲いかかる敵を制圧していく。極め付けは、側宙しながらテーブルから飛び降りるというアクロバティックなアクション。それすらも軽々とこなしてしまっているのだ。

『TOKYO TRIBE』

(C)2014 INOUE SANTA / 「TOKYO TRIBE」 FILM PARTNERS

■"アクションができる女優"としての地位を確立

中学時代にはバスケ部に所属しながら走り高飛びで全国大会に出場するという運動神経に優れた清野は、『バイオハザード』シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチに憧れ、高校生の頃からはアクション部や養成所で修行し、実力を磨いてきた。

『TOKYO TRIBE』以降に公開された作品でも、『東京無国籍少女』(2015年)ではクライマックスで15分にわたり、ガンアクション、コマンドサンボを思わせる近接格闘術、ナイフを使った殺陣といった凄まじいアクションを演じ切り、CMなどでもアクロバティックな動きを披露。2018年放送のドラマ「今日から俺は!!」でも迫力のアクションでお茶の間の注目を集めたほか、Instagramに投稿したアクション練習の様子にも多くのコメントが寄せられるなど、アクションを武器にシンデレラ街道を突き進んでいるのだ。

『TOKYO TRIBE』

(C)2014 INOUE SANTA / 「TOKYO TRIBE」 FILM PARTNERS

これまでにJAPAN ACTION AWARDSで3度もベストアクション女優賞(うち2回では最優秀賞)を受賞している清野菜名。『TOKYO TRIBE』から約5年、"アクションができる女優"としての地位を確立したといって間違いないだろう。

文=HOMINIS編集部

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放送情報

TOKYO TRIBE
放送日時:2020年5月7日(木)23:00~
チャンネル:MONDO TV
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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