あふれ出る色気...!若かりし日の金城武が見せたダーク&ハードなアクション

ウォン・カーウァイ監督作をはじめとする香港映画界で頭角を現すと、1990年代後半から2000年代には、日本のドラマや映画でもその精悍な顔立ちとスタイルから醸し出される抜群の存在感で、大きなセンセーションを巻き起こした金城武。そんな彼の若かりし日の姿を楽しめる映画『Returner リターナー』(2002年)が、6月1日(月)にチャンネルNECOにて放送される。

『Returner リターナー』

(C)2002「リターナー」フィルムパートナーズ

当時、29歳の金城が主演を果たしたこの作品は、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『STAND BY ME ドラえもん』(2014年)など、今や日本を代表する映画監督になった山崎貴監督のデビュー作『ジュブナイル』に次ぐ監督2作目。宇宙人に侵略され、人類滅亡の危機に瀕している2084年の地球を救うべく、時空を超えて現代にやってきた少女ミリ(鈴木杏)が、"リターナー"と呼ばれる裏社会の金の奪還を請け負う仕事人に、地球の存亡にかかわる"重大なモノ"の奪還を依頼するという物語が、息つく暇もなく展開していく。

金城が演じているのは、孤児として地下で育ったリターナーのミヤモト。卓越した銃のスキルと抜群の身体能力を持ち、親友を殺されたことから闇の世界に飛び込んだという暗い過去も背負っているキャラクターだ。

ミリにしつこく仕事を頼まれ、優しい笑顔から目を見開いて「殺すぞ」と静かに呟く一幕など、ダークな表情で裏社会に生きる男の凄みを体現した金城。眉間にシワを寄せた難しい顔で紫煙を燻らせたり、敵と向き合っても余裕綽々とばかりに不敵な笑みを見せたりと、どこか悲哀や諦念を感じさせるような魅力も、色気たっぷりな表情と佇まいで演じている。

『Returner リターナー』

(C)2002「リターナー」フィルムパートナーズ

また本作は、CGなどVFXが多用され、日本における映像表現の可能性を広げた作品でもあり、そんな壮大なスケールの映像と相まったアクションが大きな魅力だ。金城はコートをなびかせながら体を素早く回転させて弾丸を避けたり、宙返りをしながら相手の銃を蹴飛ばしたりと、ケレン味たっぷりの激しいスタントにも挑戦。メリハリのある動作で魅せるアクションを披露し、作品に説得力を与えてみせた。

今年46歳となった金城は、最近では日本作品への出演が少なくなっているものの、昨年日本公開されたジョン・ウー監督作『The Crossing ザ・クロッシング』(2014年)に出演。長澤まさみとのロマンチックな純愛劇で、40歳を過ぎた大人の男ならではの円熟味を増した色気を発揮し、日本のファンに健在ぶりをアピールした。現在とは一味違う『Returner リターナー』でのキレのあるフレッシュな姿は、今見れば新鮮に映ることだろう。

文=HOMINIS編集部

この記事の全ての画像を見る

放送情報

Returner リターナー
放送日時:2020年6月1日(月)7:40~
チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物