松井玲奈が名優に仲間入り!珠玉のコメディエンヌっぷりを披露

SKE48を卒業後、順風満帆な女優人生を歩んでいる松井玲奈。フジテレビの"月9"やNHKの"朝ドラ"、数多くの舞台などに出演し、11月には初の単独主演映画「幕が下りたら会いましょう」の公開が控えている。しかも、女優業だけでなく他分野でも活躍中で、「鉄道好き」タレントとしてバラエティ番組に出演するほか、劇場アニメの声優、小説家、YouTuber etc....と枚挙にいとまがない。そんな多方面にわたって稀有な才能を見せる松井の、女優としてのポテンシャルの高さを感じられる作品が「小河ドラマ 織田信長」だろう。6月19日(土)に日本映画専門チャンネルにて放送される。

同作品は、気鋭のギャグクリエイターである細川徹が監督・脚本を務め、三宅弘城が歴史上の偉人を演じる"非本格派"の時代劇シリーズ「小河ドラマ」の第1弾。1582年、京都・本能寺で死にひんした織田信長(三宅)はなぜか現代にタイムスリップしてしまい、自身の半生を描いたドラマの撮影現場に遭遇。だが、描かれている信長と自分とのギャップに怒り、脚本と演出に手を加えていくさまを描く。

松井が演じるバラエティ班出身の新人ドラマディレクター・太田は、"話題作至上主義"のプロデューサーから「後はない」と日々プレッシャーを掛けられながら「連続時代劇 織田信長」の制作に苦悩しているキャラクターで、現代にタイムスリップしてきた信長にドラマ制作を手伝ってもらうことを考えつく。太田の発案により、制作現場に参加した信長は持ち前のパワフルな傍若無人さで周りをかき乱しながらも、周囲の人の意識を変えていくという王道コメディのストーリーが展開されていく。

そんな王道コメディの物語の中で、松井はヒロインの太田を演じながらそれまでとはひと味違った八面六臂の活躍を見せている。特に同作のようなフィクション性の強いコメディ作品には役者の高い演技力が必要不可欠で、それなりの芝居では視聴者の熱を冷ましてしまう。なぜなら、ありえない世界で登場人物たちが戸惑い振り回される姿が視聴者の笑いを誘い、ありえない世界だからこそ高い演技力がないと視聴者を物語の中に引き込めないからだ。

タイムスリップというにわかには信じられない現象に混乱し、"現代"に困惑する信長を演じる三宅の演技の素晴らしさは言わずもがなであるが、信長に振り回される太田にも信長と同程度の説得力が必要で、両者のバランスが釣り合っていないと信長が浮いてしまう。つまり、三宅に引けを取らない演技力が要求されるのだが、松井はアイドル出身ではなく劇団上がりの実力派女優かと思わせるほどに"振り回され役"を熱演。

例えば、タイムスリップしてきた信長と出会うシーンでは、変顔の域に届くくらいの驚きの表情で見る者をクスリとさせ、信長におののきながらも意思の疎通を図ろうとする姿にそこはかとない面白味を加え、岡山天音演じるゆとりっぽさ満載のAD・原田に対して鋭いツッコミを入れるなど、見事な三枚目キャラを演じて存分にコメディエンヌっぷりを披露。さらに、クライマックスに掛けては太田自身の変革と成長も表現し、見ていて「ここまでできるのか」と驚かされるほどだ。

俳優の真価が問われるのは、シリアスな芝居はもちろんコメディ作品でどれだけ活躍できるかが1つの指標で、名優たちは皆コメディ作品で爪痕を残している。松井にとってこの作品は「"名優"への片道切符」と呼ぶにふさわしい新境地を開いた特別な作品といえるだろうし、彼女の女優としてのポテンシャルの高さを痛感できる作品だ。ぜひ、"名優"松井玲奈の珠玉のコメディエンヌっぷりを堪能していただきたい。

文=原田健

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放送情報

小河ドラマ 織田信長
放送日時:2021年6月19日(土) 0:15~
チャンネル:日本映画専門チャンネル

※放送スケジュールは変更になる場合があります

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