三浦春馬戸田恵梨香がまっすぐに演じ切った「本当の愛」の尊さ

「大切なことはすべて君が教えてくれた」
「大切なことはすべて君が教えてくれた」

W主演を務めた戸田恵梨香と三浦春馬が、結婚を誓い合う同僚の教師を演じたヒューマンドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」。今からちょうど10年前、2011年1月期の"月9枠"で放送された本作は、三浦扮する生物教師が女生徒と"禁断の関係"を持ってしまうという衝撃の展開から幕を開けたことでも話題を呼んだ。そんな本作が、7月12日(月)よりフジテレビTWOにて放送される。

当時20歳の三浦春馬が教師を演じた「大切なことはすべて君が教えてくれた」

戸田が扮する上村夏実は、中学までアメリカで暮らした経験を持ち、そのサバサバした性格から生徒からも慕われている人気の英語教師。同じ学校の生物教師で婚約者の柏木修二(三浦)との結婚を間近に控えており、生徒や保護者からの信頼も厚い2人の結婚は、誰からも祝福されていた。

だが、新学期の前夜、お酒に酔った修二が見知らぬ若い女性と関係を持ってしまい、その女性が自身の受け持つクラスの転校生だったことから、平穏だった日々が一変...。将来を誓い合っていたはずの修二と夏実は、"自分の罪をどう償うのか""相手の罪をどう許すのか"という問いを突き付けられ、"本当の愛"を自分自身に問うていくことになる。

「大切なことはすべて君が教えてくれた」

脚本を手掛けたのは、2003年にフジテレビヤングシナリオ大賞を受賞しデビューした安達奈緒子。現在放送中のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」でも気象予報や訪問診療といったテーマから"命"と向き合い、注目を集める安達脚本ならではの味わいが、このドラマでもすでに冴えわたっている。

新しい生命の誕生や、身近な人の死、といったセンシティブなテーマも随所に散りばめられ、登場人物一人一人が重く、深い問いを抱えながらも前を向くまでが丁寧に描かれる同作。"愛"とは何か、"生きる"とはどういうことか――そうした普遍的なテーマに命を吹き込み、ともすれば重くなりがちな作品をしっかりと支えるのが、戸田と三浦の誠実な演技だ。

「大切なことはすべて君が教えてくれた」

"裏切り"を受ける側の夏実は、怒りや嫉妬の果てに、自分の中に修二へのどうしようもなく深い愛情があることに気づいていく。そして、修二の中で別の女性の存在が大きくなっていく気配を感じとり、修二のためにある決断をする。様々な感情を経て"本当の愛"を見つける過程を感情豊かに表現する戸田の演技は圧巻だ。

「大切なことはすべて君が教えてくれた」

一方、修二は、マジメな性格で周囲に慕われるキャラクターから一転、非難され、軽蔑される立場へと転落する。それでも修二を突き動かすのは、「孤独な環境で苦しむ生徒に寄り添いたい」という純粋な感情。そこには、自分が過ちを犯した相手であったとしても、突き放すことのできない本来の優しさが透けて見える。当時20歳の三浦が誠実に演じた、真っすぐでもろくて不器用な"修二像"がじわりと心にしみてくるのだ。

「大切なことはすべて君が教えてくれた」
「大切なことはすべて君が教えてくれた」

そして、もう一つの注目ポイントが個性豊かな生徒を演じた若手キャストの豪華さ。修二と関係を持ってしまう女子生徒・佐伯ひかりを演じたのは、800人のオーディションを勝ち抜いた当時17歳の武井咲。自分のことを"欠陥品"とさげすむ影のあるキャラクターを魅力的に演じ、同作で第68回ザテレビジョンドラマアカデミー賞を受賞した。

「大切なことはすべて君が教えてくれた」

さらに、ひかりのクラスメートには、意外な豪華メンバーがズラリ。当時17歳だった菅田将暉が夏実に思いを寄せる明るい男子生徒役に扮しているほか、ひかりに密かに思いを寄せるオタク男子役には当時16歳の中島健人、ひかりをそばで支える親友の女子生徒役には剛力彩芽、バスケットボール部に所属するリーダー的存在の女生徒役には広瀬アリスの姿も。そのほか、石橋杏奈、伊藤沙莉、のん、岡山天音らも出演しているので、改めて学校内での様々なシーンにも目を向けてみたい。

「大切なことはすべて君が教えてくれた」

"教師と生徒の恋"をフックにしながらも、その実、誠実なヒューマンドラマに徹した「大切なことはすべて君が教えてくれた」。"本当の愛"とは何かを追求する真摯な物語を、この機会にあらためて堪能したい。

文=酒寄美智子

この記事の全ての画像を見る

放送情報

大切なことはすべて君が教えてくれた
放送日時:2021年7月12日(月)12:10~
チャンネル:フジテレビTWO ドラマ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物