佐野勇斗が2つの顔を見事に演じ分ける!高級タワマンで繰り広げられるドロドロの人間関係

現在放送中のドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」でメカオタクの臨床工学技士を演じている佐野勇斗。2021年放送の「ドラゴン桜」では阿部寛演じる弁護士・桜木建二に恨みを抱いている元教え子というミステリアスな役で出演し、役柄のギャップでファンを驚かせている。そんな佐野が18歳の時に出演した連続ドラマが菅野美穂主演のヒューマンサスペンス「砂の塔〜知りすぎた隣人」(2016年)だ。

佐野勇斗のほか、菅野美穂、岩田剛典、松嶋菜々子らが出演

ドラマの舞台は高級タワーマンション。引っ越してきた一家4人に待っていたのは薔薇色の生活ではなく、セレブなママ友たちのいじめや、上の部屋に住んでいる謎の美女・弓子(松嶋菜々子)のストーカーまがいな行為、そして子供たちが次々に失踪する不気味なハーメルン事件だった。登場人物たちが徐々に追い詰められていく様が心理的に怖い本作で、佐野が見せた「2つの顔」とは?

■優しいお兄ちゃんにはもうひとつの顔があった?

佐野勇斗が演じているのは、主人公の菅野美穂演じる亜紀の息子・和樹だ。年の離れた妹・そら(稲垣来泉)をかわいがる面倒見の良いお兄ちゃん。そんな和樹の趣味は写真を撮ること。母親の家事も手伝う家族想いの長男だ。

しかし、そらが通う体育教室のコーチ・生方(岩田剛典)と亜紀が親しげにしていたところを目撃したことで和樹は態度を一変させる。高校から帰ってくると部屋に引きこもり、誤解を解こうとするも耳を貸さず、「バカじゃねーの?」と言い放ち、豹変した息子に亜紀はショックを受ける。親に黙って学校を無断欠席していたこと、不良たちとつるんでいたこと、カメラでタワマンに住むダメな母親たちを盗撮していたこと。次々に裏の顔が明らかになっていく展開もミステリー。やわらかな笑顔を見せていた和樹の孤独が浮き彫りになり、別人のようになっていく様が描かれる中で、佐野が2つの顔をみごとに演じ分けている。

■佐野が演じたのはドラマの謎に関わる重要人物

亜紀に近づき、さまざまな策略でおとしいれようとする弓子の本心はドラマが進むにつれて明らかになっていく。亜紀の夫、健一(田中直樹)と弓子の秘められた過去。なぜ、幸せだった一家はひとりの不気味な女によってバラバラに壊されそうになっていくのか?その謎を握っているのが、亜紀には言えないことも弓子に話していた和樹だ。思春期の闇を抱えきれないほど抱えてしまった和樹の行動が物語を左右していく。そして、そこに絡んでいくハーメルン事件の謎は意外な結末を迎える。

俳優としての佐野勇斗が飛躍していくキッカケになった作品といってもいいドラマ「砂の塔〜知りすぎた隣人」はTBSチャンネルで8月31日(火)から放映される。

文=山本弘子

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放送情報

砂の塔〜知りすぎた隣人
放送日時:2021年8月31日(火)1:00~
チャンネル:TBSチャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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