掴み合い、キス...土屋太鳳芳根京子が体当たりで挑んだ難役

松竹と東映が初のタッグを組んで製作する山田涼介主演の映画『大怪獣のあとしまつ』でヒロインを演じる土屋太鳳と、ドラマ「コントが始まる」や放送中のドラマ「真犯人フラグ」に出演している芳根京子。確固たるポジションを確立している2人の女優対決がスリリングな映画『累 -かさね-』(2018年)が、12月に映画・チャンネルNECOで放送される。

圧巻のダンスシーンを見せた土屋太鳳
圧巻のダンスシーンを見せた土屋太鳳

(C)2018 フジテレビジョン 東宝 講談社 (C)松浦だるま/講談社

土屋の役は主演女優にふさわしい美しい容姿を持ちながら、演技力という点で伸び悩んでいる舞台女優、ニナ。芳根の役はスター女優(檀れい)の娘でありながら顔の醜い傷のため、虐げられ、コンプレックスを抱えて生きてきた累。この2人がキスを交わすと12時間だけ顔が入れ替わってしまうミステリーにより、次第に2人の人生の歯車が狂っていく。

女優という業を背負った生き様を表現した物語、迫力ある演技バトルに釘付けになる本作で土屋と芳根が見せた女優魂とは?

(C)2018 フジテレビジョン 東宝 講談社 (C)松浦だるま/講談社

■舞台の快感に目覚める累と嫉妬に狂うニナの泥沼バトル

母の葬儀で演出家としてお世話になったと声をかけてきた男、羽生田(浅野忠信)に出会ったことにより、顔を隠して生きてきた累の運命は変わっていく。連れられて見に行った舞台に出演していた女優、ニナの代役を務めるように言われるのだ。無理やりマスクを外された累は、母から譲り受けた不思議な口紅で「教えてあげる。劣等感ってやつを」とニナにキスをし、2人の顔は入れ替わる。

撮影中はあざもできたというが、土屋と芳根が掴み合って喧嘩するシーンは"ここまでやるのか"と思うぐらいの緊迫感だ。美しい顔を手に入れた大女優の血をひく累は憑依型の演技でニナの憧れだった演出家(横山裕)を虜にし、「あの化け物を利用すればいいんだ」と羽生田に説得されたニナは、醜い傷と共に過ごすううちに自分の容姿で期待の新人女優としてのし上がっていく累に強い憎しみを抱いていく。

(C)2018 フジテレビジョン 東宝 講談社 (C)松浦だるま/講談社

(C)2018 フジテレビジョン 東宝 講談社 (C)松浦だるま/講談社

■苦悩に絶叫する芳根の演技と、「サロメ」で圧倒的な舞を見せる土屋

映画の中の土屋と芳根もまた憑依型の演技で観客を圧倒する。陰鬱とした存在感がホラー映画級に怖い芳根は、手にしたかったサクセスストーリーを奪われた嫉妬と苦しみにのたうちまわり、獣のように絶叫し、執念を燃やす。

中身は累の土屋はこれまでのどん底人生から一転、スターとしてスポットライトを浴び、演じることによって自分を解放する快感に目覚める。最初はオドオドしていたのが、徐々にニナを見下していくようになる目つきの変化、2人の関係がシンクロするような舞台「サロメ」での土屋の狂気と生命力を感じさせる妖艶なダンスシーンは圧倒的だ。

NHK連続テレビ小説「まれ」、「べっぴんさん」でそれぞれヒロインを演じた土屋と芳根。20代前半という若さで難易度の高い役柄に挑戦、何もかも脱ぎ捨てないと演じられない体当たり演技という意味でも2人にとって1つのターニングポイントとなった作品なのは間違いない。

文=山本弘子

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放送情報

累 -かさね-
放送日時:2021年12月19日(日)20:00~
チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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