華優希が、『はいからさんが通る』のヒロイン・花村紅緒の魅力を語る!「紅緒の魅力はエネルギーを与えてくれるところだな、と感じていました」

――思い出に残っているお客様の反響はありますか?
「お手紙だったり、言葉でいただくものが思い出に残っているのはもちろんなのですが、この『はいからさんが通る』初演の初日から、オープニング・シーンの終わりにお客様がとっても大きな拍手をくださって。お客様からの『頑張ってね』『大丈夫だよ』といった温かな声が、拍手によって伝わってくる気がしました。もちろん、初舞台の時から温かい拍手をたくさんのお客様からいただいていたんですけど、この時は『大丈夫だから好きにやりなさい』とおっしゃっていただいている気がしました。だからこそ、あれだけ舞台で自由に駆け回ることができたので、お客様のパワーって、本当にすごいなぁと思いました」

――"顔芸"とも呼べる華さんの豊かな表情をしっかり観ることができるのも映像作品の魅力ですが、演出の小柳奈穂子先生からは表情に対しての演技指導はありましたか?
「先生からは、顔芸についてのご指導はなかったような気がします(笑)。でも、やっぱり紅緒を演じていたら、自然と...。原作では、ギャグマンガチックなタッチで描かれている紅緒の顔もあったので、そこを表現したいと思いながら演じていたんですけど、だんだん公演を重ねていくうちに、ちょっとエスカレートしていっちゃったなっていうところがあって(笑)。でも、そこで『自由にお芝居をする』という楽しさを知ることができたと思います」

――華さんが思う、娘役の魅力をお聞かせください。
「まず、男役の方がトップスターさんでいらっしゃるというのが、宝塚歌劇にしかない魅力だと感じています。そんなトップスターさんの魅力を相手役である娘役の目線を通してご覧になっているお客様も多いと思うので、その役割を担わせていただくのは、何ものにも代え難い幸せですね。もちろん役柄によって変わってくると思いますが、『男役さんのお隣で自分はどうあるべきか』を考える時間が、娘役をやっている方はみんな本当に大好きなのではないかなと。それが宝塚歌劇の娘役の魅力にもなっていると思います」

――今だからお話できる「花組あるあるネタ」をぜひお教えください。
「今思い付くものでは、宴会の余興でしょうか。他の組も同じだと思いますが、余興には結構命を懸けていて(笑)。公演前や後に真剣に余興の稽古をしていました。私は1回しかやっていないんですけれど、全身タイツは2着持っていましたよ。退団の時に全部、同期に譲ってきました(笑)」

――番組をご覧になる皆様へメッセージをお願いします。
「初演の『はいからさんが通る』を放送していただけるということで、いろいろと、今見返しても自分自身については、未熟な面がたくさんあるのですが、初演ならではの魅力がすごく詰まっていると思います。小柳先生が、原作ファンの方にも楽しんでいただけるように作ってくださった上に素晴らしいメンバーが揃ったこともあり、きっと多くの方に楽しんでいただける作品になっています。舞台でご覧になった方もまた、映像でより細かく楽しんでいただければと思いますので、ぜひお楽しみください!」

文=中村実香
ヘアメイク=尾曲いずみ
スタイリスト=杉山朱美

この記事の全ての画像を見る

放送情報

【華麗なる宝塚歌劇の世界 ~Season4~】 はいからさんが通る(’17年花組 日本青年館ホール・千秋楽)出演:柚香光/華優希 ほか ※前後解説付き ゲスト: 華優希
放送日時:2022年11月28日(月)22:00~ほか
チャンネル:時代劇専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物