宇野昌磨、ザギトワら平昌五輪メダリストが集結した「スターズ・オン・アイス2018」

世界のトップスケーターが出演する世界最高峰のアイスショー｢スターズ・オン・アイス｣。4月6日(金)～8日(日)に行われたジャパンツアー2018横浜公演には、オリンピックシーズンのスペシャルエディションとして、平昌五輪に出場した選手17名が出演し、そのうち10名がメダリストという豪華な顔ぶれとなった。なかでも注目を集めたのは、平昌五輪男子シングル銀メダルの宇野昌磨と、女子シングル金メダルのアリーナ･ザギトワだ。

平昌五輪は羽生結弦の2大会連続金メダルに沸いたが、五輪初出場で銀メダルを獲得した宇野も今季は安定した演技を見せた。平昌ではフリー最終滑走というプレッシャーの中、技術点では羽生を超える見事な演技を披露。冒頭の4回転ループで転倒しても、｢焦ることもなく笑いが込み上げてきた｣と語ったほどメンタルも強くなっていた。3月の世界選手権ではショートプログラムで5位と出遅れたが、フリーで巻き返し、2大会連続の銀メダルを獲得。右足に痛みを抱えながらも強行出場したのは、来年日本で開催される世界選手権の出場枠｢3｣を確保する使命感によるものだろう。童顔でいつもひょうひょうとしていて、かわいいと言われる宇野だが、実はものすごく負けず嫌いで、心には熱いものを秘めている男なのだ。4月6日(金)の公演では、｢See You Again｣の曲にのってエキシビション演技を披露。トリプルアクセルや高速スピンなどで会場を大いに沸かせてくれた。

基礎点が1.1倍となる演技後半にすべてのジャンプを跳ぶという大胆な演技構成で平昌五輪の金メダルに輝いたザギトワは、まだ15歳とは思えないほどの美しさ。それでも金メダルのお祝いに秋田犬を贈られると聞いて大喜びするなど、少女らしい一面も見せる。今回の「スターズ・オン・アイス2018」では、背中が大きく開いた全身トラ柄の衣装を着て、今季のエキシビション演技「Afro Blue」を披露。リンクの中央に火のついたロウソクを置き、太古の昔、人類にとって火が最も重要だった時代、火を絶やさぬように守り抜く女性を幻想的に演じた。また、ザギトワは、平昌五輪銀メダルのエフゲニア･メドベージェワ、銅メダルのケイトリン･オズモンドと一緒に滑るプログラムにも登場。｢Dream｣の曲にのり、五輪メダリストそろい踏みの、まさに夢の競演を見せてくれた。

ほかにも、競技引退の意向を示唆している平昌五輪銅メダルのハビエル･フェルナンデスや、五輪4大会連続メダル獲得の"レジェンド皇帝"エフゲニー･プルシェンコ、そして日本の宮原知子、坂本花織らが華麗な演技を見せてくれた「スターズ・オン・アイス2018」。多彩な選手が集結した、超豪華なアイスショーを楽しんでほしい。

なお"特別版"では、生中継（2018年4月6日@横浜アリーナ）では放送できなかった演技直後インタビューやバックヤードの様子、他の横浜公演で披露された演目、大阪公演のみの出演だったネイサン・チェンの演目、メドベージェワ&坂本花織&樋口新葉の大阪・USJロケの模様など、ファン必見の貴重な映像を追加して放送する。

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