ラグビーワールドカップ2019日本開催!ジェイミー・ジョセフHCが日本代表の今とこれからを語る

2019年9月、いよいよ日本でラグビーワールドカップ(以下RWC)が開催される。2016年9月に日本代表ヘッドコーチに就任し、RWC2019に向けてチーム作りに専念するジェイミー・ジョセフに、チームの現状とこれからについてインタビューした。

2019年RWCまで残り1年となりました。チーム作りの進み具合はいかがでしょうか。

「初年度、自分がコーチへの就任が遅れたこと、また前回のRWCで日本代表としてプレーしていた選手が引退したり、参加できなかったり、非常に苦戦しました。(私も)日本のことをあまりよく把握できていなかったので、いろいろチャレンジしないといけないこともありました。しかし2年経ち、チームは非常にいい状態になっていると思います」

どういったところが良くなっているのでしょうか。

「No.8の姫野和樹やプロップの具智元、スクラムハーフの流大、ウイングの福岡堅樹らが、世界で通用する選手としての力を自分たちで確立してきています。チーム全体としてもゲームプラン、戦い方を非常によく理解し始めています。だから自信を持って戦えています」

日本代表について、チームとして気になるところはありますか?

「日本全体として、ラグビーの選手層が薄い。それが日本のチームの弱点となっています。ケガ人が出たりした場合、層が薄いとチーム力が落ちてしまいます。 今ですと、やはり9番、10番。トップ選手以外のポジションは層が薄い。(ラグビーは)こういう競技なので、ケガなどは仕方ありませんが、まずは選手層を厚くすることが先決だと思っています」

日本代表の選手を指導していて、自主性や想像力、言われたことではなく自分たちでやるといった力は伸びていると思いますか?

「私が就任した当初は、自主性に欠け、受け身でした。失敗やミスを恐れて、新しい試みをしたり行動に移せなかったところがありましたが、今は積極的なプレーもするようになりました。(先日の)スタンドオフ田村優のクロスキックから、フッカー堀江翔太に渡してのレメキ ロマノ ラヴァのトライもそうですが、ノールックパスや裏のパスとか、ミスを恐れずに思い切ったプレーをするようになってきました。そういう大胆なプレーが勝利に結びつくこともある。選手たちはそれを理解しはじめていますが、まだまだだと思います。大きな舞台で勝つためにはチャレンジしないといけない。受け身で消極的では勝てないのです。あと1年の猶予があるので鍛え続けていきたいと思います」

RWC2019で対戦するプールAの他のチームや、選手の印象はいかがですか?

「去年、京都の抽選会でプールが決まった時、皆さんは「このプールはいける」と期待を抱いたと聞いています。そこから1年経ち、スコットランド代表はワラビーズに圧勝し、アイルランド代表はオールブラックスに勝った。各国の実力はめまぐるしく変わってきています。イングランド代表やスコットランド代表でも新しいコーチが入ったり、メンバーの入れ替えがあったりと、大きな変化が起こることもあると思います。1年後にはまた変わると思うので、あまり遠い先をみずに、現状にフォーカスしたいと思っています」

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放送情報

ラグビー 日本代表テストマッチ2018 日本 vs. ニュージーランド
放送日時:2018年11月3日(土) 14:00~
チャンネル:J SPORTS 1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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