Tリーグを引っ張る18歳の平野美宇がスゴすぎる3つのポイント!

10月に華々しく開幕した卓球のTリーグ。男子は、T.T彩たま、木下マイスター東京、岡山リベッツ、琉球アスティーダ、女子は、木下アビエル神奈川、TOP名古屋、日本生命レッドエルフ、日本ペイントマレッツの4チームずつが参加。2019年2月まで、それぞれ7回戦総当たりの各チーム21試合を行い、上位2チームが3月に決勝を戦って初代王者を決する。試合はダブルス(3ゲームマッチ)1試合、シングルス3試合(5ゲームマッチ)で、2勝2敗で並んだ場合は、シングルスの1ゲームマッチ(11ポイント)を行う。世界ランキング10位以内の選手が男子は4人、女子は3人在籍している、世界最高レベルの卓球リーグだ。

(C)T.LEAGUE

Tリーグ女子の中心選手といえるのが、日本生命レッドエルフに所属する18歳の平野美宇。平野のスゴさは、まず幼少時から才能を発揮し続けてきたこと。元卓球選手だった母の下、3歳で卓球を始めた平野は、2009年の全日本選手権ジュニアに小学2年で出場し、福原愛の持っていた最年少出場と勝利記録を更新。そして同い年の伊藤美誠とコンビを組んだダブルスで2014年のドイツ・オープンに優勝。13歳ペアのワールドツアー史上最年少優勝はギネス世界記録にも認定されている。

だが、平野の卓球人生は順風満帆だったわけではない。2016年のリオデジャネイロ五輪では、伊藤美誠らとの争いに敗れて日本代表を落選。補欠選手として五輪に帯同し、代表選手の練習相手を務め、球拾いをするなどの悔しさも味わった。その経験をバネに、五輪後のワールドカップでは、大会史上最年少の16歳で日本人初優勝を達成。逆境をはねのけて、さらなる成長を遂げたのも平野のスゴさだ。

そして、技術面での平野のスゴさは、その絶対的なスピードだ。国際卓球連盟から"ハリケーン"と名付けられたニックネームどおり、ダイナミックな躍動から放つ強烈なフォアハンド、瞬時に反応する鋭いバックハンドとも、そのスピードは世界トップレベル。目にもとまらぬ超攻撃的な速攻を武器に、2017年の全日本選手権で女子シングルス史上最年少優勝、同年の世界選手権では日本女子シングルス48年ぶりとなる銅メダル獲得の快挙を達成している。

10月25日のTリーグ女子開幕戦、TOP名古屋戦では、常晨晨(チャン チェンチェン)と組んだダブルスでストレート勝ちし、徐孝元(ソ ヒョウォン)とのシングルスでは5ゲーム中、4ゲームでデュースにもつれこむ接戦を制し、日本生命レッドエルフを勝利に導いた平野美宇。今後もチームのエース、そしてTリーグ女子の顔として、日本卓球界を牽引していく平野のプレーから目が離せない!

(C)T.LEAGUE/卓球王国

Profile
平野美宇(ひらのみう) 2000年静岡県生まれ。158cm、45㎏。2017年アジア選手権シングルス金メダル、2018年世界選手権団体銀メダルなど、多数のタイトルを獲得。世界ランキング(2018年11月)は9位で、過去最高は5位。

文=エンターバンク

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放送情報

【卓球】Tリーグ2018-19 日本生命レッドエルフ vs 日本ペイントマレッツ
放送日時:2018年11月21日(水) 19:00~ほか
チャンネル:スカイA
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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