「東京五輪での金メダル」を目標に掲げる畑岡奈紗、2020シーズンに臨む今の心境は?

1月16日(木)深夜より、WOWOWで連日生中継される「ダイヤモンド・リゾーツ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で開幕を迎えるLPGA女子ゴルフツアー2020シーズン。東京五輪も控える重要なシーズンに挑む畑岡奈紗へのWOWOWによる独占インタビューが到着した。

LPGA女子ゴルフツアー3年目となった2019シーズンは「4日間大会で勝つこと」を目標の一つに掲げていた畑岡。その目標は4戦目の「キア・クラシック」で見事に達成し、シーズン初勝利と共に米ツアー通算3勝目を挙げた。この目標達成については「1日長い分、体力も使うのでトレーニングを徐々に増やしていきました」と説明。また「コースを知っていたのも大きいですが、休みをしっかり取らないと安定感が出てきませんので、休みをしっかり取ってリセットした状態で次の試合にいくのは大事だと思いました」と、技術面よりフィジカル面での充実を好調の要因に挙げた。

しかし、その後のメジャー初戦「ANAインスピレーション」で39位に終わると、2度の2位を挟みながらも、7月の「ダウ・グレート・レイクス・ベイ・インビテーショナル」から「全英AIG女子オープン」まで3戦連続の予選落ち...。なかなか調子に乗れなかった当時の気持ちを「1年後の同時期にはオリンピックがあると思って、少し不安になるときもありました」と若干のプレッシャーがあったことを吐露した。

その後、2週間ほど帰国した際に、スイングチェックを機に立て直すと、国内ツアー2勝を記録。この時期について「悪い時には気持ちが前向きになれない時もありますが、そこをどう乗り越えるかが大事です」と明かしており、自分自身の力で逆境を乗り越えたところに米ツアー3年目での成長が窺える。スイングの面では2018年のほうが感触は良かったというが、トレーニングの成果により飛距離が向上。それでも「まだ伸び代があると思います。女子も300ヤード近く飛ばすレベルまできているので、そこに少しでも近くようにしたいです」と前向きに語り、4年目は上半身のトレーニングに重点を置いて、下半身とのバランスを良くしながら技術面のレベルアップを目指していく。

2020年はオリンピックイヤー。畑岡は、2020年の目標の一つに東京五輪での金メダルを公言している。故に、米ツアー4年目も序盤から重要。開幕戦を経て2月からのアジアシリーズ、4月には「ANAインスピレーション」が控えている。「まずは、最初のメジャーである『ANAインスピレーション』が4月頭にあるので、そこに照準を合わせます。オリンピック前ということもありますし、大きな大会です」と、オリンピックの前哨戦という位置づけで臨む。

東京五輪の出場枠は、6月29日(月)付のオリンピックゴルフランキングで決まり、現在世界ランキング上位の畑岡は日本代表のフロントランナーだ。そして昨年「全英AIG女子オープン」を制した渋野日向子が続いている。同世代ということもあり「日向子ちゃんがメジャーを取ったので、ライバルになると思います」と渋野を好敵手として捉え、海外勢では女子ゴルフ界を席巻する韓国勢を警戒しているようだ。

「より安定したプレーを続けられるようなシーズンにしたい」と2020年の自身のテーマを掲げる畑岡。2019年シーズンは、米ツアーで20戦出場して1勝、トップ10以内を5回マークした一方で、3戦連続予選落ちと好不調の波が激しかったが、9月に「日本女子プロゴルフ選手権」、10月に「日本女子オープン」と国内メジャーを立て続けに制すなど、調子を上げていった。「昨年は秋くらいが調子よかったので、その良い波を何回か作れれば良いなと思います」。畑岡が言う調子の波が"小波"になり安定したプレーを持続できれば、大目標である東京五輪の金メダル、世界ランク1位も現実味を帯びてくる。1月13日に21歳になったばかりの若き日本のエースの2020年が楽しみだ。

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放送情報

<開幕戦/米・フロリダ>ダイヤモンド・リゾーツ トーナメント・オブ・チャンピオンズ
放送日時:
第1日 2020年1月17日(金)3:00~
第2日 2020年1月18日(土)3:00~
第3日 2020年1月19日(日)4:00~
最終日 2020年1月20日(月)4:00~
チャンネル:WOWOWライブ、WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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