金村義明が教える プロ野球春季キャンプの注目ポイント！

'99年に現役引退し、翌年の'00年よりプロ野球全12球団のキャンプ地を毎年巡っている金村義明さん。20年間にわたり、現場の〝生の声〟を聞き続けてきた金村さんに、今年のキャンプの見どころを伺った。
「ドラフトを騒がせた選手は気になります。今年で言ったら奥川恭伸(東京ヤクルト)と佐々木朗希(千葉ロッテ)。昨年は小園海斗(広島)がキャンプを乗り超えて一回り大きくなったのには驚きました。2人はプロとして戦える体をキャンプでしっかりつくれるかが鍵です。何より春季キャンプは若手選手のアピールの場。レギュラーを狙う若手は前半でふるいに掛けられるから、序盤は彼らの意気込みを見た方がいいね」

キャンプの様子を伝えるニュースでは〝柵越え○本〟といった見出しが連日にぎわうのが毎年恒例。だが、金村さんはこれに異を唱える！
「バッティングピッチャーが打たせようと思って投げているから、新外国人が何発打ったとかは全く関係ない。バッティング練習では、ぜひバットのスイングスピードや打席に立つ際のオーラに注目して見てほしいね。ブルペンも普段は見ることができないから、ピッチャーがボールを投げる際の音や迫力が見どころかな。各球団とも似通った練習風景ですが、そこにはチームや監督のカラーが出る。まさに〝12球団12色〟のキャンプが展開されると言えますね」

今のキャンプと金村さんが現役の頃とでは、違いがあるのだろうか？
「昔は雨が降ると、雨の中を走って練習は終わりとかが普通でした。でも今は室内練習場がたくさんあるから、雨でもメニューをしっかりと消化できる。なので、実戦的な練習が早めにできる利点があります。また、今年はオリンピックの影響もあり、開幕が例年より早い。自然と選手の仕上がりも早くなるでしょう」

ここからは、各球団ごとの見どころをチェック！

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