通算打率歴代最高を誇るヤクルト・青木宣親が38歳で最年長首位打者を狙う!

プロ野球ペナントレースが、いよいよ後半戦に突入した。セ・リーグで激しい上位進出争いを繰り広げているのは、フジテレビONEの「SWALLOWS BASEBALL L!VE 2020」で主催試合が全試合完全生中継されている東京ヤクルトスワローズ。そんなチームを引っ張っているのが38歳のベテラン・青木宣親だ。

(C)ヤクルト球団

■高校時代は無名も、早稲田大学で俊足巧打の野手に成長

今でこそメジャーリーグでも活躍した「安打製造機」と呼ばれる青木だが、宮崎・日向高校時代はほぼ無名の投手で、早稲田大学に進学後、野手に転向。3年秋には東京六大学リーグで首位打者に輝いたものの、1学年上に和田毅(現・ソフトバンク)、同学年に鳥谷敬(現・ロッテ)らスター選手がおり、あまり目立った存在ではなかった。それでも俊足巧打を買われ、ヤクルトからドラフト4巡目で指名され、プロ入りを果たした。

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■日本初の2度の200安打を達成し、メジャーでも活躍!

ルーキーイヤーの2004年は2軍生活が続くも、イースタン・リーグで首位打者を獲得。翌2005年の開幕から1軍外野手としてレギュラーに定着すると、俊足を生かしてヒットを打ち続け、イチロー(当時・オリックス)以来、史上2人目のシーズン200安打を達成。打率.344で首位打者に輝き、新人王も受賞した。その後も毎年安定した打撃を展開し、2011年までに、首位打者3回、最多安打2回、最高出塁率2回、盗塁王1回のタイトルを獲得。2010年には日本プロ野球史上初となる、2度目のシーズン200安打を達成した。

そして2012年からはメジャーリーグに挑戦。ブリュワーズを皮切りに6シーズンで7球団を渡り歩き、2014年にはロイヤルズでワールドシリーズ出場も果たしている。どのチームでも与えられた役割をきっちりこなす適応力を見せ、メジャー6年で計774安打、打率.285と、安定した成績を残した。

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■今シーズンはキャプテンに就任し、打撃でチームを牽引

2018年にヤクルトへ復帰した青木は、リーグ4位の打率.327をマークし、チームを前年の最下位から2位へ押し上げることに貢献。昨年は球団史上ワーストの16連敗を喫する苦境の中、髪を丸刈りにして気合いを入れ、チームを鼓舞し続けた。そして、今年は高津新監督から指名を受けてキャプテンに就任。7月に日米通算2400安打を達成、8月には日米通算150本塁打をマークし、日本で12年ぶりとなる満塁ホームランを放つなど、さびることのない天才的なバットコントロールで、チームを引っ張り続けている。

NPBが定める通算4000打数以上の打者で、青木は張本勲、落合博満らのレジェンドたちを抑え、通算打率.326(2019年終了時点)で歴代トップに立っている。過去最年長の首位打者はクロマティ(当時・巨人)らの36歳だが、青木なら38歳の今シーズン、首位打者に手が届く可能性は十分にある。アメリカから帰国した時に「ヤクルトを愛しています。優勝させることしか考えていません」とまで語った青木が、チームの優勝、そして最年長での首位打者獲得を目指す。

文=田口裕(エンターバンク)

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放送情報

SWALLOWS BASEBALL L!VE 2020
放送日時:2020年9月15日(火)17:50~
チャンネル:フジテレビONE スポーツ・バラエティ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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