(C)2011 映画「セカンドバージン」製作委員会
「俳優・長谷川博己の沼にハマったきっかけは?」そう聞かれたら、あなたはどんな物語を思い浮かべるだろう。
「鈴木先生」(テレビ東京系)、「MOZU」(TBS系)、映画「シン・ゴジラ」、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」、連続テレビ小説「まんぷく」、「アンチヒーロー」(TBS系)...枚挙にいとまがないほど、長谷川の出演作は多彩だ。けれど、彗星のごとく現れ、またたく間に全細胞が降伏させられたのは、NHKドラマ10「セカンドバージン」(2010年)ではないだろうか。
本作でブレークした長谷川が演じたのは、金融庁のキャリア・鈴木行。万理江(深田恭子)という妻がいながら、出版業界の辣腕プロデューサーでバツイチの中村るい(鈴木京香)と出会い、恋に落ちる役どころだ。
行は、仕事一筋で生きてきたるいと燃えるような恋をするが、ドラマチックで残酷な偶然が重なり、別れそうになったことも。だが、すでに離れられないほど心が絡み合った2人は、危険な道へと歩む...。
(C)2011 映画「セカンドバージン」製作委員会
5月7日(木)、フジテレビTWOにて放送される映画版「セカンドバージン」(2011年)は、そんなドラマでは描かれなかった2人の物語が明らかとなる。ようやく恋を実らせ、同棲を始めたるいと行。しかし、行が突如として姿を消し、手にした平穏の日々が音を立てて崩れていく。5年後、るいは出張先のマレーシアで行と再会を果たすがーー。
たとえその恋が「地獄の入り口」であったとしても、止めることのできないのが人の情念。映画版では、ドラマ以上に心情のディテールが緻密に描かれ、独自の異彩を放っているのが特徴だ。異国の地・マレーシアで過酷な運命に翻弄され、苦しむるい。それでもなお、彼女の"行を想い続ける姿"に説得力があるのは、行という男が理性を溶かすほどの引力を放っているからではないか。
(C)2011 映画「セカンドバージン」製作委員会
その説得力の源泉ともいえるのが、長谷川の圧倒的な存在感である。
端正なルックスとしなやかなシルエットもさることながら、当時から発揮されていた「役になじむ力」には凄みすら感じる。彼がまとう独特の空気感と魔力に近い魅力は、るいが行の色香に抗えず、ひかれてしまう最大の要因と言えるだろう。行の目線、話し方、行動、そして揺れ動く心とるいへのまっすぐな想いが生々しく伝わり、彼女と共に視聴者も恋心を抱くのだ。
現在の円熟味を増した演技とはまた違う長谷川博己を感じられる本作。観る者の心までも奪い去る彼の演技に、どっぷりと浸ってほしい。
文=浜瀬将樹








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