いよいよ女子メジャー初戦！渋野日向子、畑岡奈紗が更なる高みを目指す2021シーズン

昨シーズンは新型コロナウイルスの影響により、国内外での大会中止・延期が相次ぐ激動のシーズンとなった女子ゴルフ界。今季は女子メジャーの初戦となる「ANAインスピレーション」が、4月1日(木)～4日(日)に米・カリフォルニアのミッション・ヒルズCCで開催される。

WOWOWライブにて全日程を放送予定の今大会は、昨年に引き続き無観客という厳戒態勢での開催に。日本からも注目の渋野日向子と畑岡奈紗をはじめ複数の選手が出場を予定している。

「全英女子オープン」優勝や国内4勝など大躍進した2019シーズンとは対照的に、昨季は不振が続く苦しい時期を過ごすことになった渋野選手。コロナ禍の影響で8月からはイギリス・アメリカでの転戦を決断したものの、前年覇者として挑んだ「全英女子オープン」は予選落ち。しかし、慣れない環境の中でタフな難関コースでの挑戦を積み重ねた結果、12月開催の「全米女子オープン」では最終ラウンドを首位で迎え、最終的には4位という健闘を見せるに至った。

紆余曲折を経ながらも、飛躍の可能性を感じさせるような成績を収め、地力を見せつけた渋野。今年もコロナ禍の状況を見ながら米ツアーへの参戦を並走させるシーズンとなる。延期によって9月開催となった昨年は51位タイと振るわなかった「ANAインスピレーション」だが、今年は例年通り海外メジャーの初戦。その後に続く海外大会への弾みをつけるという意味でも重要な役割を担う。

一方、畑岡選手にとっての2020年は、4年目となる米ツアーで12試合に出場すると、優勝こそなかったものの予選敗退なしという安定感を発揮。コロナ禍でのツアー中断を受けて帰国を余儀なくされ、これまでとは勝手の違うシーズンになったが、中断期間に取り組んだ上半身のトレーニングが飛距離アップという結果に繋がった。

賞金ランキングで5位にランクインしたほか、米ツアーの5試合でトップ10入り。中でも「ANAインスピレーション」では7位、「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」では3位タイと、メジャーでも優勝まであと一歩という結果を残した。今季こそメジャー初制覇を狙う畑岡選手だけに、「ANAインスピレーション」も大いに期待できそうだ。

そんな2人の前に立ちはだかるのが、昨年覇者のイ・ミリムのほか、賞金ランキング上位を独占したコ・ジンヨン、キム・セヨンらの韓国勢。勢いに乗る彼女たちにどこまで対抗できるのか？今後を占うシーズン最初のビッグタイトルだけに、そのプレーは見逃せない。

文＝HOMINIS編集部

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