北京五輪を控える待望の2021-22シーズンが幕を開けたフィギュアスケート界。7月31日・8月1日には、真夏のアイスショーとしてファンから高い人気を誇る「THE ICE 2021」が、愛知県の愛・地球博記念公園モリコロパーク アイススケート場にて開催され、同県出身の宇野昌磨選手らトップスケーターたちが夢の競演を繰り広げた。日テレプラスでは、出演スケーターの全演技をまとめた完全版が、9月19日(日)に放送される。
■男子選手全員による「Dynamite」(BTS)他、「THE ICE」恒例の充実したコラボ演技
2007年よりスタートし、今年で14回目を迎える「THE ICE」。コロナ禍の影響で2年ぶりとなった今回は、原点回帰として2007年当初と同じく愛知県のみで全3公演で行われた。
「THE ICE」の中でも毎回高い注目を集めるのが、現役のトップスケーターたちがこのイベントのためだけに披露するレアなパフォーマンスの数々。日頃は組むことのないシングルスケーター同士のコラボ演技や、サプライズを散りばめた華麗なショーが充実している点も「THE ICE」の大きな特徴だ。
2018年公演では、宇野、ネイサン・チェン、ボーヤン・ジンがコラボした"三銃士"が大盛り上がりを見せ、普段はライバル同士の3人が楽しそうに滑り終えてポーズを決める姿はファンに嬉しい衝撃を与えた。さらに翌2019年公演では、三銃士が再び集結し、ヴィンセント・ジョウとミハイル・コリヤダを加えた"五銃士"となって、ボン・ジョビのロックなナンバーを披露した。
今回も、宇野をはじめ鍵山優真、田中刑事、佐藤駿、友野一希、山本草太、三宅星南ら出演した7名の男子選手による「Dynamite」(BTS)でのチーム演技や、樋口新葉、坂本花織、紀平梨花の女子3選手による「キャッツ・アイ」他のメドレーなど、観客を楽しませる様々なスペシャルコラボを見せ、ファンを大いに楽しませていた。
■宇野昌磨選手、マイケル・ジャクソンの楽曲でSP新演目を初披露!
また、同公演は新シーズン開幕直後のアイスショーということもあり、毎年、新プログラムの発表の場としても話題を集めている。今回も、坂本花織選手が北京五輪シーズンに向け、フリーの新プログラム「No More Fight Left In Me/Tris」を初披露したほか、今回最大の注目となったのが、地元開催で自然体なリーダーシップを見せていた宇野選手による今季新プログラムの初披露だった。
そのSP(ショートプログラム)の新演目である「アース・ソング/ヒストリー」(マイケル・ジャクソン)では、背中に赤いバラが描かれた漆黒の衣装に身を包み、大人の色気を感じさせた宇野選手。持ち前の伸びやかさと情熱的な表現で、静かなオープニングから転調するダンサブルな曲に乗せ、会場も一段と盛り上がりをみせた。
楽しみながら滑るコラボレーションとはまた違う、熱のこもった演技や真剣な表情から今冬の活躍も想像させる。どのプログラムを選び、どんなスケーティングを見せるのか、期待は高まるばかり。北京五輪に向け、これからまた一段と熱いシーズンになりそうだ。
文=中川菜都美
放送情報
THE ICE 2021 完全版
放送日時:2021年9月19日(日)18:00~
チャンネル:日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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