今見ると感慨深い!宇野昌磨坂本花織、北京五輪につながるジュニア時代からの軌跡

坂本花織(「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは…2022edition」)
坂本花織(「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは…2022edition」)

様々なドラマを生んだ北京五輪が2月20日に幕を下ろした。フィギュアスケート日本勢は、団体で初のメダルとなる銅メダルを獲得。女子シングルショートで樋口新葉が2位につけ、団体予選を3位の好位置で通過。男子シングルフリーでは鍵山優真が自己ベストを大幅更新しての1位となり、続くペアフリーでは三浦璃来・木原龍一の"りくりゅう"ペアが大躍進の2位で日本のメダル確定に貢献した。各種目で順位に応じて加算されるポイントの総合成績で争う団体戦は、それぞれが全力を尽くした五輪の幸先の良いスタートになったといえる。

個人の男子シングルでは、団体からの勢いに乗った18歳の鍵山が堂々たるスケーティングで銀メダルに輝いた。銅メダルには宇野昌磨が2大会連続の表彰台。団体・男子ショートで自己ベスト更新の2位で先陣を切った宇野は、個人ショートでも自己ベストをさらに更新した。「オーボエ協奏曲」の美しい調べに乗せて、より質を高めたジャンプやスピンを披露。フリーでは名曲「ボレロ」で4回転4種5本の高難度構成に挑んだ。ジャンプにミスはありながらも最後まで攻めのスケーティングを貫いた。

北京五輪で2大会連続の表彰台となった宇野昌磨(「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは...2022edition」)
北京五輪で2大会連続の表彰台となった宇野昌磨(「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは...2022edition」)

女子シングルは、ショート最終滑走の重圧を乗り越えて坂本花織が自己ベスト更新の好スタートを切った。演技後は涙も見せたが、映画『グラディエーター』さながらの力強く希望に溢れた演技で、プレッシャーや重苦しい雰囲気を吹き飛ばした。フリーでもスピード感のあるダイナミックなジャンプなどクリーンに滑り切り、自己ベストを更新。坂本らしい雄大で伸びやかなスケーティングを世界に披露し、銅メダルを掴んだ。

ともに銅メダルで素晴らしい演技を見せた宇野と坂本。今後ますます注目が集まる2人のこれまでの演技を、フジテレビTWOで放送されている「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは...2022edition」で見返すことができる。五輪シーズンスペシャル版として北京五輪日本代表選手の名演技をピックアップしている同番組で、3月5日(土)の#16で坂本、12日(土)の#17で宇野が特集される。

坂本花織(「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは...2022edition」)
坂本花織(「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは...2022edition」)

坂本の回は、力強い滑りで初優勝を飾った2016年をはじめとした「全日本フィギュアスケートジュニア選手権」が放送予定。さらに「全日本フィギュアスケート選手権」から平昌五輪代表の座を掴み取った2017年や初優勝を果たした2018年、迫力ある滑りを見せ2位となった2020年、女王に返り咲いた2021年なども予定されている。

宇野の回では、Bクラス、Aクラスでそれぞれ優勝した2008年と2010年の「全日本ノービス選手権大会」、あどけない姿ながら抜群の演技で2位となった2012年と2013年の「全日本フィギュアスケートジュニア選手権」を放送予定。また、「全日本フィギュアスケート選手権」からはショート2位からの逆転初優勝を飾った2016年から最新の2021年までをピックアップ予定で、少年から青年への成長過程が見て取れる。

宇野昌磨(「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは...2022edition」)
宇野昌磨(「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは...2022edition」)

素晴らしいライバル選手たちに囲まれているがゆえに、華々しい結果ばかりではなく悔しさやスランプも味わってきた宇野と坂本。周りと切磋琢磨しながら、常に自分に足りないものを冷静に見つめ、不断の努力を続けてきた。ノービス、ジュニア時代からの軌跡を振り返れば、彼らがたどり着いた北京五輪という晴れ舞台での演技がより感慨深いものに感じられるはずだ。今後もさらなる高みを目指す2人を応援したい。

文=中川菜都美

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放送情報

フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは…2022edition #16
放送日時:2022年3月5日(土)10:30~
フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは…2022edition #17
放送日時:2022年3月12日(土)10:30~
チャンネル:フジテレビTWO ドラマ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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