「ミスタータイガース」掛布雅之が東京ヤクルトスワローズ・村上宗隆選手を絶賛！「新しい時代の本当の三冠王」

山本昌がMCを務める「マサNOTE～山本昌が記す球人の軌跡～」(スポーツライブ＋)＃38に「ミスタータイガース」掛布雅之が登場。番組では、掛布の野球人生を振り返る他、山本浩二、衣笠祥雄、長嶋茂雄、江川卓といったレジェンド選手たちとの逸話を紹介。また、決して大きくない体でありながら3度ホームラン王に輝いた掛布が「ボールを遠くに飛ばす極意」を公開する。

今回、収録後の掛布にインタビューを行い、収録の感想や「ミスタータイガース」の重責について、また今季の阪神タイガースと東京ヤクルトスワローズ・村上宗隆選手について語ってもらった。

――収録はいかがでしたか？

「こういう機会ってあんまりないですから、現役時代の話を改めて山本昌さんとキャッチボールするように話ができて、すごく楽しい時間でした。昌とは何か共通する空気感みたいなものを感じて、気持ちのいい時間を過ごさせていただきました」

――番組では掛布さんのイメージにはない弱いところやネガティブな部分についてもお話されていて驚きました。

「意外に僕みたいなタイプの選手は多いと思いますよ。みんな弱いところを見せていないだけで、本音の部分っていうのは誰もが持っているものだと思いますから。ただ僕は、本音の部分を全部さらけ出せるだけの年齢になったってことじゃないですかね。今はもう、隠す必要もありませんし(笑)。また、そういう空気感を昌が作ってくれたんだと思うんですよね。昌もそういうところを持ってたって言っていましたし、世代は違うけど変わらないものってあるし、そういう空気感が昌と僕の間にあったんだと思います」

――番組を通して若手の選手や野球少年たちに伝えたいことは？

「『失敗をいっぱいしなさい』ってことですよね。二軍監督をやっている時も、『選手たちは失敗するのは当たり前で、失敗を受け入れてあげなきゃいけない』って自分に言い聞かせましたから。やっぱり失敗から得るものが大きいと思うんですよ。ただ、今の若い選手たちっていろんな情報が周りにありますから、早くいい答えを出したくて失敗をすごく怖がるんですよね。もっと失敗をする経験をして、自分が沈んだ時に支えになる土台を作らなきゃ駄目なんです。それって、失敗しないとできないんですから。だから、一生懸命失敗して、悩んで、試行錯誤して、失敗を失敗のまま終わらせないことが大事ですね」

――「ミスタータイガース」というとても重い称号を背負っての現役生活で、うれしかったことや大変だったことは？

「周りの方がそう言ってくれているだけで、自分としてはそんなに意識はしていなかったんですよね。ただ、チームの中で"負の部分"は背負わなきゃいけないなっていうのは常に感じていました。僕が打たなくても他のメンバーが打てばチームは勝てるし、4番が打ってもチームは負ける。だから僕は『4番が打たなきゃ駄目だ』とは思ったことないの。でも、『打っても打たなくても、負けた時に"負の部分"を背負える4番でありたい』と思っていました。ヒーローは日替わりで誰がなってもいい。でも、"負の部分"を背負える選手ってやっぱり限られてくると思うんですよね。そういう部分に対しての野球をやらなければいけないっていうのは常に感じていました」

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