激闘の末、叡王戦での防衛を果たした藤井聡太の5月の対局を振り返る!

相穴熊の激闘が続いた叡王戦は苦しみながらも3勝1敗で防衛を果たした。名人戦では3勝1敗とリードし、七冠まであと1勝と迫っている。
※対局予定棋士の名前の後の()内は藤井から見た過去の対戦成績。
 
5月6日に第8期叡王戦五番勝負第3局で菅井竜也八段と対戦。菅井の三間飛車から相穴熊の難解な戦いとなるが、終盤の踏み込みが裏目に出て菅井にリードを許す。苦しい終盤戦となるが、巧みな粘りで徐々に差を詰めて最後は逆転。底力を見せて2勝1敗とした。
 
5月10日に第71期王座戦挑戦者決定トーナメントで中川大輔八段と対戦。角換わり腰掛け銀から力戦模様になるが、積極的な仕掛けでペースをつかむ。中川の反撃にも丁寧に応じて差を広げると、最後はしっかりと寄せ切った。2回戦では村田顕弘六段(3勝0敗)と対戦する。
 
5月13、14日に第81期名人戦七番勝負第3局で渡辺明名人と対戦。角換わりの出だしだったが、駆け引きの末藤井が角道を止めて雁木の戦いになる。先攻してペースを握ったかに見えたが、その後に鮮やかな切り返しにあって苦戦に。最後はピッタリの攻防手を浴びて敗れた。これで七番勝負は藤井から見て2勝1敗に。
 
5月21、22日に名人戦第4局で渡辺名人と対戦。後手の渡辺は第2局に続き雁木を選び、藤井は早繰り銀から速攻を目指す。渡辺も居玉のまま反撃するが、藤井は攻めを的確に受け止めてリードを奪う。反撃してからは早く、短手数での終局となった。これで3勝1敗と奪取へあと1勝と迫った。第5局は5月31日、6月1日に行われた。

5月28日に叡王戦第4局で菅井八段と対戦。菅井の三間飛車に藤井は銀冠模様。序盤の揺さぶりで千日手に持ち込み、先手番を得た。

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放送情報

第71期 ALSOK杯王将戦 七番勝負 第1局 渡辺 明王将 vs 藤井聡太竜王
放送日時:6月25日(日)16:00~
放送チャンネル:囲碁・将棋チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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