吉永小百合主演の「源氏物語」作品から「新紙幣」にまつわるドキュメンタリーまで！2024年の注目トピックスを関連番組で予習【前半】

間もなく新たな年、2024年がやって来る。スポーツのビッグイベントやエンタメニュース、時事ネタなど、2024年に待ち受ける注目トピックスを、関連番組を見ることで予習しておこう。前半となる今回は、「源氏物語」、「人気洋画シリーズ続編」、「新紙幣」、「パリ五輪」、4つのキーワードで紹介。

■紫式部が紡いだみやびな世界「源氏物語」が再注目

2024年1月７日(日)からスタートするNHK大河ドラマ「光る君へ」は、日本最古の長編小説「源氏物語」の作者・紫式部の人生が題材。そんなきっかけもあり、「源氏物語」が改めて注目されている。そこでチェックしておきたいのが下記の3作品。

1つ目は、1月8日(月・祝)に東映チャンネルで放送される映画「千年の恋 ひかる源氏物語」(2001年)。現在も読み継がれている「源氏物語」を紫式部の視点で再構築し、吉永小百合や天海祐希、常盤貴子、高島礼子といった豪華キャストで映画化した壮大な歴史絵巻だ。3億円を費やした絢爛(けんらん)豪華な建築美術と延べ300着にも及ぶ衣装装束が見どころで、それらが日本の四季の風景と調和した、見応えのある映像美が堪能できる。

1月4日(木)から女性チャンネル♪LaLa TVで放送されるのが、「いいね！光源氏くん」。同名漫画を千葉雄大主演でドラマ化したコメディ作品だ。「源氏物語」の中のみやびの世に生きていた平安貴族・光源氏が現代に出現し、こじらせ女性の沙織(伊藤沙莉)の元で居候することに。光源氏が現実世界とのギャップに驚いたり、楽しんだり。奇想天外ながら、ゆる〜く笑える作品に仕上がっている。

そして、主演・沢田研二、脚本・向田邦子、演出・久世光彦による1980年の名作時代劇、「特別企画『源氏物語』」が1月26日(金)にTBSチャンネル2で放送。沢田演じる光源氏と恋物語を繰り広げるのは、八千草薫、十朱幸代、いしだあゆみ、倍賞美津子、藤真利子、風吹ジュン、叶和貴子、渡辺美佐子といった華やかな女優陣。原作の中から、藤壺、紫の上、女三の宮とつながる「紫の物語」を中心に物語は展開し、豪華絢爛さだけでなく、愛の喜び、はかなさ、運命の不思議さなどを描き出した作品となっている。

■洋画の超大作が続々公開！　特に注目したいのは「続編」

2024年の映画界は、多くの大作・話題作が待機している。中でも注目したいのが、洋画の人気シリーズの続編。1月12日(金)には「アクアマン／失われた王国」、3月15日(金)には「DUNE/デューン 砂の惑星PART2」が公開予定だ。その新作をより楽しむためにも、それぞれの前作をチェックしておこう。

「アクアマン」(2018年)は1月2日(火)にムービープラスで放送。サメをはじめ、海の生物全てを味方にする力を持つアクアマン(ジェイソン・モモア)が主人公の海中バトル・アクションだ。海底王国アトランティスの末裔(まつえい)だが人間として育てられてきた彼は、ある日、人類を超える文明を持つアトランティス帝国が地上の侵略を開始したことで、"地上"と"海"のどちらを守るのかの選択に迫られてしまう。続編では、南極の氷河に眠る邪悪な海底王国との戦いが繰り広げられる。

1月1日(月・祝)にザ・シネマで放送される「DUNE/デューン 砂の惑星」(2020年)は、1984年にデヴィッド・リンチ監督も映画化した伝説のSF小説を、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映像化した作品。宇宙の命運を懸けた壮大な戦いを、圧巻の映像美で描いた超大作だ。ティモシー・シャラメら豪華な出演者たちにも注目しよう。

■20年ぶりに紙幣の肖像が刷新。新紙幣の顔は渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎

一万円、五千円、千円の各紙幣(日本銀行券)の肖像が一新され、新紙幣が7月3日(水)から発行される予定となっている。紙幣の刷新は2004年以来、20年ぶり。各紙幣の肖像には、渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎が選ばれた。

渋沢栄一は、日本に銀行と株式会社をもたらし、設立した会社は約500におよび"日本資本主義の父"と呼ばれている人物。津田梅子は、日本初の女子高等教育機関の一つである「津田塾大学」を創設した、女子教育のパイオニア。そして"日本近代医学の父"と呼ばれる北里柴三郎は、破傷風を予防･治療する方法を開発した微生物学者だ。

そんな3人の知られざる波乱の人生に迫る、「特集：新紙幣の顔」と題したドキュメンタリー番組が1月7日(日)にヒストリーチャンネルで放送。それぞれのバックストーリーを知っておけば、新紙幣を手にした瞬間、より感慨深い思いが湧くはず。

■7月、8月にフランス・パリで夏季オリンピックが開催

7月26日(金)から8月11日(日・祝)にかけて、フランスの首都、花の都パリを舞台に夏季オリンピックが開催。今大会では32競技329種目が行われる予定。前回の東京五輪で、日本は金メダル27個、銀メダル14個、銅メダル17個、合計58個のメダルを獲得したが、さまざまなシーンで感動し、熱くなった人も多いはず。パリ五輪までにスポーツ関連の番組を見て、テンションを高めておこう。

まずは、1月1日(月・祝)の深夜に放送されるSPEEDチャンネルの新春特番「新春アスリート対談 佐藤水菜VS水谷隼 最強のメンタルを手に入れるために」。2021年世界選手権の女子ケイリンでは、世界選手権初出場ながら日本女子初の銀メダルを獲得し、パリ五輪での活躍に期待がかかる佐藤水菜。東京五輪では混合ダブルスにおいて日本の卓球史上初の金メダリストとなった水谷隼。オリンピックイヤーの元日にふさわしい、豪華な異種アスリート対談に注目したい。

五輪出場権争いも終盤戦に突入し、注目度も上昇中なのがバドミントン。BWF(世界バドミントン連盟)が主催するワールドツアーの1つ「バドミントン ワールドツアー インドオープン2024」が、1月18日(木)から21(日)にJ SPORTS 2で生中継。2024シーズンの開幕戦であるマレーシアオープンに続く、アジア3連戦の第2戦となる。出場選手は現時点では未定だが、男子ダブルスの保木卓朗・小林優吾ペア、女子シングルスの山口茜、女子ダブルスの志田千陽・松山奈未ペア、ミックスダブルスの渡辺勇大・東野有紗ペアなどが予想されている。

文＝田中隆信

この記事の全ての画像を見る