モーリー・ロバートソンが語る、米大統領選の注目ポイント

現職ドナルド・トランプ大統領と、前任のオバマ政権で副大統領を務めたジョー・バイデン氏の一騎打ちとなる米大統領選挙。モーリー・ロバートソンは、各候補の評価は真っ二つに分かれると分析する。

「トランプはアメリカ人が失った"古き良き時代"を取り戻させてくれる指導者として、現状最高4割程度の有権者から熱烈な支持を得ています。減税や市場経済の活性化という実績はありますが、その反面で恩恵を受けるのは大企業に偏っており、任期中の4年で格差は拡大しました。またオバマが組んだ国民皆保険制度に向かうロードマップを解体してしまったところに新型コロナウイルス問題が起こり、世界最多の犠牲者を出している状況。これを民主党陣営は『素人が民主主義そのものを破壊している』と攻撃しています」

トランプ大統領とバイデン氏

TM & (c) 2020 Turner Broadcasting System, Inc. A WarnerMedia Company. All Rights Reserved. 

一方のバイデン氏は、広がるBLM(ブラック・ライブズ・マター:警察の黒人への残虐行為反対運動)の動きに賛同する「共感力」を売りにする。

「副大統領候補にミックスの女性であるカマラ・ハリス上院議員を選んだように、マイノリティ、貧しい人など弱者に寄り添える政策で、富の再分配をうたっています。BLM運動に対しても、バイデンは警察組織にメスを入れる構えで、『法と秩序』を掲げ警察を擁護するトランプとは真逆。20年後には白人がマイノリティになる流れの中、奴隷制度以降も連綿と続く構造差別を断ち、多様性を認め合う未来を向くバイデンと、過去のアメリカの続編、いわば『ロッキー2』を作りたいトランプの戦いといった側面があります」

「総括:米大統領選候補討論会 第2回」より

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各候補の討論会は日本時間の9月30日(水)から3回行われる。「ここまで二極化した各候補の支持層が、討論会を見て乗り換えるのは難しいかもしれませんが、生放送ゆえ本人も無意識でやってしまうハプニングは見ものです。'16年の共和党大会で予備選に出たテッド・クルーズは鼻をほじった後、なんとそれを食べてしまいました!本人は否定していましたけど、映像に残っていますからね。今回はお2人共高齢なので、年齢を感じさせることを何かやらかしてしまうかもしれません。何より、CNNをさんざんフェイクニュースだと攻撃してきたトランプが、手のひらを返して『CNNの視聴者は大好きだ』と媚びる様も楽しみですね(笑)」

モーリー・ロバートソン●日米双方の教育を受けた後、'81年に東京大学とハーバード大学に現役合格。'88年ハーバード大学を卒業。タレント、ミュージシャン、国際ジャーナリストとして活躍中。

取材・文=magbug

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放送情報

米副大統領候補討論会
放送日時:2020年10月8日(木)10:00~
米大統領選候補討論会 第2回
放送日時:2020年10月16日(金)10:00~
総括:米大統領選候補討論会 第2回
放送日時:2020年10月16日(金)12:00~
チャンネル:CNNj
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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