吹き替え放送にこだわりのある洋画専門CSチャンネル「ザ・シネマ」が、『マッドマックス怒りのデス・ロード[ザ・シネマ新録版]』(8月12日(月)、23日(土)に放送)の制作・放送を記念して8月4日にイベント上映を敢行。
第1部の通常上映後のトークイベントには『マッドマックス』の大ファンであるタレントの関根勤、吹き替えに造詣が深い漫画家のとり・みきが登壇、マクラウド代表の白石知聖が司会を担当した。
この日、関根が着用してきた衣装は、オーダーメイドのバトルスーツ。「3年ほど前に『マッドマックス怒りのデス・ロード』を観て、どうしたらいいか分からないくらい興奮して。そうしたらライダースーツを作っているお店に『マッドマックス』バージョンがあると聞いて。すぐに行きました」と説明。「フルオーダーで、一番いい革で作りました。まず採寸して、一カ月くらいで厚地の木綿で型ができるんです。それを着ながら、細かく『ここをどうしますか?』という風に全部調整して作るんで。僕にとっては適正価格。普通のライダージャケットでも20万とか25万は平気でしますからね」と話す関根。気になるご家族の反応については「何も言いません。妻はずっと軽い病気だと思っているんで」とコメントし、周囲を笑わせた。
白石も興奮を隠せないようで、「『マッドマックス』界隈では、関根さんがバトルスーツを作ったというのは2016年のビッグニュースだったんですよ。『関根さんはこっちの人だった!』と語ると、関根も「そうですよ! 79年からどっぷりですからね」と笑顔を見せ「この衣装を着てイベントに出たかったので本当に良かったです」と続けた。
劇場公開時は字幕版で鑑賞したという関根だが、今回のザ・シネマ新録吹き替え版は「マックスの声が渋くて。トム・ハーディ本人の声と違和感がなかった。カッコ良かったですね」、「吹き替え版を観て、字幕では分からなかったところが分かりました。イモータン・ジョーの長男が子どもみたいなしゃべりなんですよね。それがビックリして。英語だとそのニュアンスが伝わらないんですよ。だからこういうしゃべり方なんだなと思いました」と語る。
とりも「今回はザ・シネマ用に、劇場版とは違うバージョンの吹き替え版を撮り直したんですけど、劇場版の吹き替えの長男はあまり幼児っぽくなっていないんですよね」と解説。さらに白石が「劇場版ではプロレスラーの真壁刀義さんが吹き替えをされていたんですが、こちらは幼児っぽいというよりは粗野な感じというニュアンスだった。今回は意図的にキャラクターを強調したということがありますよね」と指摘し、「すばらしかったですね」と称えた。
また、白石も「僭越ながら、今回、ザ・シネマの新録吹き替え版が新しく作られると話を聞いたときに、勝手に『ここの部分の吹き替え・字幕は違和感がありましたよ』リストを作って。ザ・シネマさんに勝手に送りつけたんです。それが反映されたかどうかは分かりませんが。でも台本を読んでみると、原語に忠実であろうと気を遣っていたなと感じました」と振り返った。
とりは「ザ・シネマさんが放送用に別バージョンをつくること意義深いことだと思っています。これからもその機会が増えるように皆さんも応援していただけたらと思います」と話し、関根も「『マッドマックス怒りのデスロード』は何回みても同じ感動をいたしまして、ぼくは6回ほど見たのですが、まだこんな所があったんだと思えるので、何回も見ていただいてプラス年に1回はみていただきたいなと。その年の年齢年齢で感じるものが違うと思うのですよ。熟成されてきた自分の人生でこういうことをジョージさん(ジョージ・ミラー監督)は言いたかったんだとわかってくると思います。ぜひ、長く愛していただきたいと思います」と締めた。
放送情報
(吹)マッドマックス 怒りのデス・ロード[ザ・シネマ新録版]
放送日時:2019年8月12日(月) 06:30~ほか
チャンネル:ザ・シネマ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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