明石家さんまが吉本騒動の真っ只中で盟友・小堺一機と交わした心憎い"名セリフ"

通算800回を超える映画紹介番組「プレミア・ナビ」のホスト役を長年務め、映画を知り尽くしてきた小堺一機が、豪華ゲストを招いて"夢の映画漬け対談"を行うムービープラスの特別企画「小堺一機のエイガタリ」。8月から3ヶ月連続で放送する同企画で、船越英一郎(8月)、清水ミチコ(9月)に続く10月放送の最終回ゲストには、何と明石家さんまが登場!

「さんまさんが映画だけについて話す番組って珍しいですよね」と、司会を務める小堺が最初に切り出すと、「小堺が司会の番組っていうのもあったしなぁ...」。そう答えたさんまの口調から、長年お笑いの世界にいるからこその親しい関係性が透けて見えた。そこからはぶっ続けのマシンガントークが展開!小堺の映画に絡めた"フリ"に、さんまが自身のエピソードを交えた"オチ"で返す...というプロならではの映画談議が繰り広げられた。

この日の収録は、さんまが好きな映画の一つとして挙げていた『ハスラー』(1961年/主演のポール・ニューマンが賭けビリヤードの勝負師を演じた代表作)にちなみ、都内のプールバーで敢行。つつがなく進行しようとする小堺の司会を邪魔するように、ビリヤードの"キュー"を振りかざしながら、「小堺、俺がビリヤードするの、上手いと思ってるやろ?...これで3回目や」と言い放ったさんま。取材陣も大勢詰めかけていた会場内が、このひと言で一気に温まり本題の映画談義へ。

「お笑い芸人はトークを回したりする意味でも、映画を観るのが当たり前の職業。(小堺とも)会えば、もう40年くらい楽屋で映画の話してるよな」と語り出したさんまに対して、小堺も「僕らの世代は、映画館でしか観られない時代に育ったし、当時は一日中入り浸って、何度も繰り返し観てましたよ。映画に出てくる俳優さんの真似も、よくしましたよね」と、同世代ならではの映画体験を語っていた。

■後輩芸人に向けたメッセージ?『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』の名演説

好きな俳優について、自身の草野球チーム名に"スティング"という映画(1973年の傑作娯楽映画)のタイトルをつけるほど、ポール・ニューマンのファンだったことを明かしたさんま。2008年に亡くなった名優ポール・ニューマンといえば、アカデミー賞主演男優賞に7度もノミネートされながら、無冠の時代が続いたことで知られている(1986年の『ハスラー2』で主演男優賞を受賞)。彼の生き様に感化されたというさんまが、「俺な、若い頃のお笑いの賞、ほとんど断ってんねん。ポール・ニューマンの真似をしてたんやけど...今思うと、素直にもらっとけばよかった(笑)」と、本音とも冗談ともとれるエピソードを披露していた。

また、サービス精神あふれるさんまと小堺が、吉本興業に関連した騒動の火種がまだくすぶっている現状についても言及。今回の事態を心配した小堺が、当時、「ウーハー!頑張ってください」とさんまにメールしたところ、2日ほど経ってから「『フーアー』やろ?」と返信が。実はこれ、映画『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』(1992年)のアル・パチーノ登場シーンが、吉本騒動で起きている様相と似ていたことから、互いに引用し合った実に心憎いやり取り。

主演のアル・パチーノ演じる盲目の退役軍人が言い放つ「フーアー(Hoo-ah)」という掛け声は何とも勇ましく、未来への希望が閉ざされかかった若者を救うべく言い放つセリフも"名演説"として映画史に刻まれている。今回窮地に立たされた後輩芸人に向けた言葉としても、最適のメッセージが含まれているのだ。

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放送情報

小堺一機のエイガタリ#3 ゲスト:明石家さんま
放送日時:2019年10月26日(土)14:00~
チャンネル:ムービープラス
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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