1月にリリースしたメジャー1stアルバム『Everybody!!』が30万枚の大ヒットを記録する中、そのアルバムを引っ提げて2月1日から全国ツアー「Everybody!! TOUR」を開催中のWANIMA。本ツアーは20万人の動員が予想され、これはWANIMA史上最大規模のツアーとなる。4月21日と22日には2日間に渡って、千葉・幕張メッセ国際展示場での公演が行われた。ここでは幕張2デイズの2日目、22日の模様をお届けする。
幕張メッセ国際展示場の9~11ホールを使った会場の真ん中には、センターステージが設置されていた。今回のライブはオーディエンスがステージを360度ぐるりと囲む形となっている。開演時間となり、アルバム『Everybody!!』のオープニングナンバーでもある「JUICE UP!!のテーマ」が鳴り響き、ステージにKENTA(ボーカル&ベース)、KO-SHIN(ギター&コーラス)、FUJI(ドラム&コーラス)が姿を表すと割れんばかりの歓声が飛び交った。最新アルバムの楽曲を中心に、序盤からパワー全開で汗だくで歌い、演奏する3人。それに負けじとオーディエンスも一緒に歌い、踊り、汗をかいて一体感を作り上げていく。
photo by 瀧本 JON... 行秀
「衝撃の一夜が始まりました!我々がキャストで、皆さんがゲストでございます。夢の国へようこそ!!」と、数曲歌ったところでKENTAが挨拶をし、「今日は2万曲持ってきました」と言ったり、KO-SHINが声高らかに開催宣言をしたり、FUJIが長渕剛のモノマネをしたり、演奏以外でも会場を盛り上げていく。
さらに数曲を演奏した後、「なんと、ここで、新曲をやります!」と嬉しいサプライズ。「僕たちみたいな野良犬みたいなヤツが、みんなと毎日おれるわけやないから、WANIMAがみんなにできることっていうたら、新曲やることしか出来んやんか!もう俺、めちゃくちゃ思いが溢れちゃって、新曲作りました!」と言って、映画「OVER DRIVE」の主題歌に決定した新曲「Drive」を披露。映画の監督が見に来ていたということもあり、緊張したと言いながらも感情を込めた歌と演奏を聞かせてくれた。その後も会場の全員が一緒に歌ったり、ジャンプしたり、WANIMAらしいライブが続いていく。
photo by 瀧本 JON... 行秀
「一旦休憩いきます」と少しインターバルを置いて、再び3人がステージに登場。「激しい曲いっぱいやったから、後ろの方の人、耳が痛いの知ってるんや。いつか弾き語りだけのCDを出して、その音源を流すだけの全国47都道府県を回ろうと思ってるから。CDでオケを流して、みんなが歌うっていうスタイルで(笑)」という冗談で会場を和ませ、アコースティックスタイルで数曲聴かせてくれた。シンプルなサウンドだけに、メロと歌詞の良さがより伝わってくる。
photo by 瀧本 JON... 行秀
後半は再び通常のバンドスタイルに戻して疾走感溢れる演奏で会場を熱くさせた。アンコールではこのツアー恒例となったリクエストコーナーも。この日は「HOPE」と「For you」が選ばれた。本編の中で新曲「Drive」を披露したが、アンコールでももう一曲、新曲を演奏した。それが「りんどう」という曲だ。彼らの地元・熊本の県花でもある"りんどう"をテーマにしたこの曲。「ちょっと暴れるような曲やないんやけど、ゆっくりした曲です。18歳で熊本から東京に出てきて、熊本では秋ぐらいになるとりんどうという花が咲きます。その花は群れて咲くんじゃなくて、1本1本咲きます。その花のこと、熊本のこと、そしてスタジオでみんなのことを思って作ったこの曲を歌っていいですか」とKENTAが曲への思いを語り、じっくりと歌い上げる。ラストの曲前にも「生きてるうちに、何でも好きなことやれよ!」と呼びかけ、みんなに勇気を与えてくれた。
photo by 瀧本 JON... 行秀
このツアーは5月3日・4日の福岡・マリンメッセ福岡、そして8月25日・26日には初のドーム公演となる埼玉・メットライフドームの2デイズ公演にてファイナルを迎える。最初は観客が数人というライブも経験した彼らが、どんどん勢いを増し、今ではアリーナやドームなど、大きな会場も似合う国民的ロックバンドとなった。昨年末にはNHK紅白歌合戦にも出場し、新しいファンも日々増えている。WANIMAの進化と成長はまだまだ止まらない。
この公演の模様は5月にBSスカパー!で放送されることが決定した。記憶に残る熱いライブをぜひ目に焼き付けてもらいたい。
文=田中隆信
放送情報
WANIMA「Everybody!! TOUR」(エビバデ!!ツアー)
放送日時:2018年5月26日(土)21:00~
チャンネル:BSスカパー!
※この記事はライブレポートのため、実際の放送内容とは異なる場合があります。
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