田原俊彦が初のオンラインライブ「STUDIO LIVE 2020 Love Paradise」で吐露した想い

©ユニバーサル ミュージック

「1、2、3、4、5、6、7、ハッピーサマー!」と雄叫びをあげ、「田原俊彦初のライブ生配信ということで、いつもと雰囲気というか景色も違いますけど、ファミリーのみんな、今回初めて見る方もいらっしゃるかもしれませんけど、いつもこんな感じでステージを務めさせてもらっています」と視聴者に向けてあいさつ。無観客ライブということで、カメラに語りかけたり、カメラに近づいたり、そんなファンサービスも行いながら、田原自身も初の試みにワクワクしているのが伝わってきた。

2人の女性ダンサーとの艶やかなパフォーマンスを見せる「ジラシテ果実」、黄色いジャケットを脱いでエモーショナルに歌い上げる「雨が叫んでる」など、曲ごとに違った場面を見せてくれる田原。「ごめんよ涙」では高く足を蹴り上げるなど、キレのいいダンスで魅せる。

ダンサーによるパフォーマンスコーナーを挟んで、赤と黒の衣装に着替えて登場した田原はシングルメドレーを披露。デビューシングルの「哀愁でいと」に始まり、「ハッとして!Good」「NINJIN娘」「誘惑スレスレ」「ピエロ」と続き、一気に80年代へと誘ってくれる。さらに「祭りだ!祭りだ!」と煽り、「原宿キッス」でテンションアップ。ダンサーたちを呼び込み、スタイリッシュなダンスと共に「チャールストンにはまだ早い」を歌唱。

初期のヒット曲を惜しみなく披露し、「余裕です」と言っておきながら、「熱中症、3歩手前です。ちょっと水分補給していいですか? もう死にそうです」と、ハードなダンスと歌で体力が消耗しているのが伝わってくる。しかし「僕は死にましぇん!」と「101回目のプロポーズ」の武田鉄矢のセリフを挟み込むところに田原のユーモア精神と気持ちの余裕も感じた。

撮影:西村彩子

ダンサーとバンドメンバーを紹介した後、後半戦へ。「最新(シングル)の『愛は愛で愛だ』から去年(2019年)の楽曲『好きになってしまいそうだよ』、新しい曲から始めたんですけど、後半のスタートは懐かしいこの歌から聴いてください」と言って、1981年9月にリリースした6枚目のシングル「悲しみ 2(TOO)ヤング」をエモーショナルに熱唱。無観客でのスタジオライブの特性を生かして、ステージから下りてテレビカメラにグッと近づくなど、アクティブに動き回る。そして自身が主演を務めたドラマ「教師びんびん物語」の主題歌として大ヒットした「抱きしめてTONIGHT」を聴かせる。汗だくになりながらもしなやかなダンスを繰り出し、笑顔を見せる姿はまさにエンターテイナー。マイクスタンドを使って、ファンキーな「Dynamite Survival」でも決めポーズを連発し、見せどころが分かっているのはさすがだ。

「昨日も同じ場所で最後の通し稽古をやったんですけど、今日もランスルーをやらせてもらって、万全の体制で挑んだわけです。今日は僕にとってもみんなにとっても初めての配信ということで、ファミリーのみんなは家でマスクしないで伸び伸び見てくれてると思います。本番(有観客ライブ)ではお客さんがマスクして、声も出せずに苦しい雰囲気になるかもしれないですけど、僕はいてほしいです」と、観客不在のステージの寂しさを吐露。そして、40周年を迎えられたことへの感謝をファンに伝え、しっとりとした「ラストソングは歌わない」、ド派手なパフォーマンスで「顔に書いた恋愛小説(ロマンス)」を披露して本編を締めくくった。
アンコールは、ミニセグウェイに乗って登場し「ラブ・シュプール」、そしてオープニングで歌った最新曲(当時)の「愛は愛で愛だ」を再度歌唱して初の配信ライブの幕が下ろされた。

文=田中隆信

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放送情報【スカパー!】

STUDIO LIVE 2020 Love Paradise
放送日時:11月26日(日)19:40~
放送チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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