田原俊彦が大スターである所以はステージにある!ファンを青春時代にタイムスリップさせる衰え知らずのパフォーマンス

田原俊彦
田原俊彦

芸能史を彩った昭和のトップアイドルたち。1970年代に入り、「アイドル歌手」という呼び名で現在まで続く"アイドル像"が形成されていき、1980年代では芸能界における一つのジャンルとして確立されていった。それには、圧倒的なスター性を持つアイドルたちが数多く現れ、「アイドルブーム」なるものを作り上げていったからに他ならない。

森昌子、桜田淳子、山口百恵を称した"花の中三トリオ"や、郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎を称した"新御三家"に始まり、小泉今日子、松本伊代、早見優、シブがき隊などの"花の82年組"や、浅香唯、工藤静香、中山美穂、南野陽子ら"アイドル四天王"など、世代を超えて愛されるスターアイドルたちが時代を築いていった。そんな大物たちの中でも、ひと際強い光を放った大スターが田原俊彦だ。

パワフルなパフォーマンスを見せる田原俊彦
パワフルなパフォーマンスを見せる田原俊彦

撮影:西村彩子

田原は、学園ドラマ「3年B組金八先生」で生徒役としてレギュラー出演したのをきっかけにブレイク。共に出演していた近藤真彦、野村義男と"たのきんトリオ"の愛称で人気を博し、1980年には代表曲となる「哀愁でいと」で歌手デビューする。同年の第22回日本レコード大賞・最優秀新人賞、第11回日本歌謡大賞・放送音楽新人賞などを受賞。「NHK紅白歌合戦」にも1986年まで7年連続で出場した。1982年には、当時の人気のバロメーターとなっていたブロマイドの売上が男性部門で年間トップとなり、アイドルとしての頂点へ駆け上った。また、トップアイドルとして活躍しながらも、役者としての才能も発揮し、熱血教師役を演じたドラマ「教師びんびん物語」など数多くの話題作でファンを楽しませた。

キャラクターにおいても、時に世間を騒がすこともあるが、なかなかどうして「トシちゃんだから」とつい許してしまう愛嬌がある。これは田原の持って生まれたもので、大スターには欠かせない要素の一つだろう。そして何より、最も大スターである所以は、その圧倒的な存在感と卓抜した表現力、さらには60歳を超えた現在でも衰えないパフォーマンスのクオリティの高さだ。

撮影:西村彩子

2024年にはデビュー45周年を迎えるが、衰え知らずのパフォーマンス、増幅し続ける存在感でステージの上を歌い踊る姿に、ファンたちは揃って若かりし頃にタイムスリップさせてもらい、当時の青春時代を思い出させてもらえる。大人数を一気にタイムスリップさせるほどのパワーたるや、田原に比肩するアーティストは他に見当たらないだろう。円熟味を増したパフォーマンスで、しっとりと重ねてきた時間をファンと共に共感するという楽しませ方ももちろん良い。だが、田原のように一気に"あの頃"に引き戻してくれる存在は稀有だ。

そんな田原のパフォーマンスは、現在ディナーショーやコンサートで堪能できるが、現地に参加できなくてもコンサートのライブ映像を観ることでも体感することができる。人々を熱狂させ時代を紡いできた田原の衰え知らずの力強さを感じてほしい。

文=原田健

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60th Birth Anniversary Double T Wonderland 2021 LIVE in Tokyo International Forum Hall A
放送日時:2023年12月24日(日)22:25~
チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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