植草克秀がソロコンサートで必ず怒涛のダンスメドレーを入れる理由とは？「この怒涛のメドレーがないとみんな帰んないじゃないかな」

チャンネルNECOにて、2023年に放送された『【2ヶ月連続】植草克秀 特集』の第2弾が2025年1月より放送される。

1月には、自身3度目となるソロコンサートツアー『KATSUHIDE UEKUSA 2024 MOVING ON〜3rd Season〜』から2024年6月9日に日本橋三井ホールで開催された東京公演最終日がTV初放送。さらに2月は2022年に開催された錦織一清と植草克秀のディナーショー『ふたりのSHOW&TIME 「Song for you」』が特別放送される。

今回は放送に先駆け、植草克秀にインタビューを敢行！ソロコンサートでの見所、錦織一清とのディナーショーの裏話などを語ってもらった。

――2023年に『KATSUHIDE UEKUSA 2023 MOVING ON～Second Season～』のTV初放送とバックステージを捉えたドキュメンタリー番組『Backstage ~植草克秀~』を放送しましたが、周囲の方やファンの方からSNSで反響などはありましたか？

「あんまり聞いてないんです。大体X(旧：Twitter)では、みんな褒めてることしか書いてない(笑)。今まではバックステージとか作ってることろを見せたことなかったんですよ。だから、すごく珍しかったんじゃないかなと思います。多少、番組とかで残したもので見せているものはあると思うんです。ただ一部だけをっていうのはあったと思うんですけど、全部を見せるではなかった。だからそういう意味では、見てるファンの人にとってはすごく珍しい」

――黄金時代のミュージカルもバックステージとかは想像しづらいところがありますが、植草さんとしてはバックステージは見せたくなかったですか？

「大変な思いしてとか、こんなことをまでしてるとか苦労を見せたりするのは、俺からすると実際どうなのかなっていうのがあって。アメリカのコメディー映画とか、裏を見せて笑わしたりとかする映画があったりするんですけど、僕はあまり好きじゃないんです。笑わせたり、喜ばせるんだったら、やっぱり画面の中のちゃんとしたところで楽しんでもらえる方が好きなんだって今に至ってるんです。俺のそんな真面目なところが本当は見せたくなかった(笑)」

――『KATSUHIDE UEKUSA 2024 MOVING ON〜3rd Season〜』がチャンネルNECOで放送されますが、特に印象的だったエピソードや注目ポイントを教えてください

「デビュー前にやってた曲、タイアップ曲とかアニメとか、あと映画の曲とか、そのデビュータイアップ曲をちょっとその当時に近い振りを入れてるので、注目ですね」

――怒涛のダンスと歌のパートがありますね。生歌で生演奏を後半に持ってくるところが相当ストイックな選択をされていると思いましたが、ご自身はどのように思っていますか？

「Mなのかな？自分でやってても死んじゃうんじゃないかって思う(笑)。昔からの僕らの癖なのか、お客さんにお腹いっぱいになって帰ってもらうのが、僕らの見せるにあたってコンセプトの中にあったので。この最後に怒涛のメドレーを入れるのも、自分の中ではやっぱりないと何が足りなくなっちゃってる。多分、ファンの人はもうこのメドレーがないとぽっかり穴が開いちゃうんじゃないかな。毎年、曲は変えますけども、この怒涛のメドレーがないと、みんな帰んないんじゃないかな(笑)」

――2月に放送される『ふたりのSHOW&TIME 「Song for you」』は、2022年に錦織さんと一緒に開催されたディナーショーですが、印象的だったエピソードや注目ポイントを教えてください

「一応、セットリスト通りはやったんですけど、ほとんどMCとかは行き当たりばったり。裏ではずっと『あのさ、腹減ってない？』とか言って、何にも打ち合わせしない。自分のソロコンサートでも全くMCで何を喋るか全然決めてないんですよ。ここのMCで何喋ろうとか何にしようとか全く決まってなくて。曲が終わって、コーナー入るときに『MCか』って言って喋り出すわけだから、だから全部その日その日で違うと思う。決まってないから、何喋ったか覚えてない。次のコーナーの前振り内容のMCはあったとしても、その前の普通のMCは何も考えない。普通に思ったこと言っちゃう。だから、ディナーショーでもみんなぱっと見たとき綺麗な恰好をしていれば、『みんな綺麗だね。服が』っていう(笑)」

――『ふたりのSHOW&TIME 「Song for you」』では、色々な曲がありつつ、ソロコンサートの時とは、またテイストが違う感じがしました

「両方とも僕はコンサートはショーだと思っているんですけど、こっち はなお一層ショー的に作ったので。元々、僕はアメリカンナイズされたショーが大好きで、それを観て育った人間だった。例えばアメリカのショーで、ライザ・ミネリ、サミー・デイヴィスJr．、フランク・シナトラが来日した時の公演を見に行って、『うわ、なんて格好良いんだ』って。今の俺よりね、もうちょっと上ぐらいかな、その3人が舞台の上に立って英語で喋っていて意味は解らないけど、でもすごいおしゃれなの！サミー・デイヴィスJr．が踊って出てくるのがマイケル・ジャクソンの踊りで出てくるの。おしゃれだし、格好良い。サミー・デイヴィスJr．だから踊りも上手くて当たり前だし、マイケル・ジャクソンの真似して出てくるから『格好良い...』ってなる。アメリカのショービジネスの品の良さっていうのは俺はすごく華やかで好きだし、そういうジャジーな感じも、それに近づけたらいいなだし、そういう品のあるかっこいいものができたらと思って。そういうものをこれから大人になったらやっていきたいなって思ってます。いつになったら大人になれるんだろう(笑)」

――最後に『【2ヶ月連続】植草克秀 特集II』の放送を楽しみにしている皆様へメッセージをお願いします

「基本、自分は変わるつもりはないです。ブレもしないです。やっぱり一番大事なのは、見に来てくれるお客さんが楽しんでくれることを考えなければいけないし、それを喜んで帰ってくれるお客さんを見るのが楽しみでいる我々がいますから、やれる限り体力が続く限りはお客さんが来てくれる限りは、やりたいなと。それを放送していただいて、多分僕のファンだけじゃなく知らない方も見てくださると思います。そういう意味では、こういうものもあるんだな、こんな奴もいるんだなっていうだけでも、わかっていただけたらありがたいなと思います」

文＝HOMINIS編集部

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