歌謡ポップスチャンネルで放映中の演歌・歌謡界の歌手による女子会トーク・バラエティ『演歌女子。』。22回にわたって歌番組だけではわからない女性歌手の素顔を紹介してきたが、3月21日に惜しまれつつも最終回を迎える。ラストを飾るゲストは『NHK紅白歌合戦』に連続15回出場中で"ご当地ソングの女王"の異名も持つ水森かおりと、2017年『第68回NHK紅白歌合戦』に女性の情念を歌った『佐渡の夕笛』で初出場した丘みどり。ナビゲーターとして登場した住吉美紀アナウンサーを交えて、ホンネトークが繰り広げられた。
子供の頃の話を聞くのは初めて
この日、私服で収録に現れた水森と丘。華やかな赤を着た丘は「去年1年間、赤の着物でずっと歌っていたので、私服も赤のものを選びがちなんです」という。一方の水森はブルー系のトップスを着用し、「私たち、テツ&トモさんみたいになっているよね」と周囲を笑わせる。
普段から丘を妹のようにかわいがっているという水森だが、今回の収録でお互いに改めて知ったこともあったそうだ。
「現場で一緒になることが多くて、たぶん一番おしゃべりする間柄なんです。でも今回の撮影でみどりちゃんの子供の頃の話は初めて聞きました。いっぱいしゃべるし、いっぱい笑う明るい人なので、小さいときは大人しい子だったというのは意外でしたね。普段はそういう話にならないので、とても楽しかったです」
一方の丘は今も人見知りだというが、水森が気さくに話しかけてくれるおかげで、気を遣わないで話しかけられるのだと言う。
「水森さんは、いつも楽しいお話をたくさんしてくださるんですけれど。今回の撮影で、プライベートでもお仕事でも、ずっと変わらないんだというのを知りました(笑)」
人よりかかしの方が多いかも!?
番組では、それぞれの出身地のスイーツ紹介コーナーがある。そこで二人に"私の地元の魅力"というおすすめポイントを聞いてみた。
水森は東京都北区出身。「北区は意外と穴場で、どこに行くにも便利です。東京なんですけれど、緑もあってすごく心がやすらぐ。そしてまた下町情緒もある街ですね。有名なのは飛鳥山の桜。物価も安くて住みやすいと思います」と言う。
一方の丘は兵庫県姫路出身で「私が育った兵庫県宍粟郡安富町という場所は、自然に囲まれたところです。今は"かかしの村"として売り出していて、人口よりもかかしの方が多いんじゃないかなというくらいなんですよ」と笑い、この話を聞いた水森は、「かかしがたくさん並んでいる街? 知っている! 結構山の中ですよね」と驚いていた。
演歌は一行の中にいろいろな物語がある
『演歌女子。』に出演するにあたり、水森と丘が意識したのは、"演歌歌手は身近な存在"と伝えることだった。
「演歌というと年齢層が高く思われがちですが、歌の世界もそれぞれ個性的なんですよ。『演歌女子。』はそういう入り口の番組だったと思うんです。普段はドレスや着物を着ていたりするから、すごく年上にみられるんです。でもこの番組を見て『みんな普通の女の子なんだな』と感じていただければいいな、と思って今日は収録に臨みました」(水森)
「今まで演歌を聴いたことがない方も、私たちが普通にしゃべっているところを見て、『演歌も1回聴いてみようかな』と、何らかの興味につながればいいなと、つねづね思っています」(丘)
では二人が考える演歌の魅力とは、いったいどんなところにあるのだろうか。丘はポップスと比較して説明する。
「演歌は短い歌詞の中にいろいろな物語があるんです。ポップスの場合は『これがこうなって、こうなったから、こうだった』という説明を歌詞の中でしてくれる場合が多いですが、演歌は一行の中にたくさんの意味が含まれる。だからこそ『これはどういうことなんだろう?』と考えながら聴いてもらうのも、魅力の一つかと思います」
『演歌女子。』は最終回を迎える。しかし水森が「たくさんの演歌女子がいますので、みんなで切磋琢磨し合い、お互いにいい刺激を受けながら、これからも演歌界を盛り上げていけたらいいなと考えています」と語るように、彼女たちの今後の活躍に、いっそう期待が寄せられる。
Writer:桂泉晴奈 撮影:石井小太郎
※この記事はヨムミル!ONLINEの転載になります。
放送情報
演歌女子。 #23 水森かおり&丘みどりスペシャル 前編
放送日時:2018年3月7日(水) 18:00~18:30
チャンネル:歌謡ポップスチャンネル
演歌女子。 #23 水森かおり&丘みどりスペシャル 後編
放送日時:2018年3月21日(水) 18:00~18:30
チャンネル:歌謡ポップスチャンネル
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