登坂広臣(三代目 J SOUL BROTHERS)、アーティスト、俳優としてのその実力

登坂広臣(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)と能年玲奈 (映画『ホットロード』より)
登坂広臣(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)と能年玲奈 (映画『ホットロード』より)

登坂広臣といえば、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのボーカリスト。昨夏には初ソロアルバム『FULL MOON』をリリースし、年末まで23公演、24万人動員のアリーナツアーを敢行。ソロでいきなりのアリーナツアーもスゴイが、今年7月には、アジアでの人気を受けて台湾公演も決まっている。

アーティストとして絶大な人気を誇る彼だが、2019年の年頭には、中条あやみとのダブル主演映画『雪の華』のプロモーションで連日テレビを賑わしていた姿も記憶に新しいことだろう。これは彼にとってデビュー作『ホットロード』以来、5年ぶりとなる恋愛映画で、切なく儚い大人のラブストーリが涙を誘い大ヒットした。

■紡木たく原作 80年代に大ヒットした伝説的少女漫画「ホットロード」

そんな登坂の俳優としての原点といえるデビュー作『ホットロード』が7月13日チャンネルNECOで放送される。『ホットロード』といえば、心に傷と寂しさを抱えて生きる少女と不良チームの少年との純度の高い恋を描く、紡木たくによる80年代に大ヒットした伝説的少女漫画が原作。

能年玲奈が主人公・和希(かずき)、登坂広臣が春山を演じ、絶妙なキャストとスタッフが揃い、連載開始から28年目の2014年に、ようやく映画化された作品だ。

『ホットロード』は、セリフが少ない。原作者の紡木たくが脚本監修に参加しているだけあり、この余白のあるテンポ感が原作マンガの世界観をそのままに再現している。これが独特の間合いを生み出し、演じ手は表情で心情を伝えることが多くなるからこそ、ひとこと一言のセリフが効いてくる。春山の「ぶたあっ」、「ブス」というのがまさに、それ。短いひとことの裏に、多くの気持ちが含まれている。究極の初恋の物語であると同時に、命の重みや尊さに気づいていく濃密な人間ドラマでもある。

■太陽と月ならば「月」の登坂広臣

ソロアーティストとしての登坂は、アルバム『FULL MOON』をはじめ、「月」をテーマに多くの作品を制作している。三代目メンバーなどから「太陽と月だったら臣は月っぽい」と言われることがきっかけだと本人も語っているが、演技においても彼の存在は月のようだ。

決してギラギラすることなく、しかしじんわりと優しく相手役を照らしてくれる。『ホットロード』では能年玲奈、『HiGH&LOW』(2016年‐2017年)ではEXILE TAKAHIRO、そして『雪の華』では中条あやみと、彼が出演した3本の映画に対となる相手役がいるのも納得だ。

伝説の恋人、和希と春山。80年代の少女は、みんな春山に恋をした。映画『ホットロード』の登坂広臣が、あの時の気持ちを思い出させてくれる。

文=坂本ゆかり

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放送情報

ホットロード
放送日時:2019年7月13日(土)21:00~
チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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