ダンスも披露！俳優・山下健二郎(三代目J SOUL BROTHERS)がコメディで輝く

山下健二郎といえば、三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマーにして、「ZIP!」(日本テレビ) 火曜メインパーソナリティーというお茶の間の朝の顔、そして、「オールナイトニッポン」を経て、金曜深夜の「三代目 J SOUL BROTHERS 山下健二郎のZERO BASE」(ニッポン放送)パーソナリティーというラジオの顔(声？)として、老若男女におなじみの人物だ。

ちょいちょい関西弁が出てしまう、京都人。デビュー前にユニバーサル・スタジオ・ジャパンのパレードダンサーをしていたのは有名だが、その後はLDHが展開するダンススクールEXPG大阪校のインストラクターとして、デビュー前のTHE RAMPAGE陣、岩谷翔吾、BALLISTIK BOYZ奥田力也、砂田将宏らを教えていたこともあるという。

高校を卒業するときに、ダンスの道に行くか、釣りのプロになるか悩んだというくらいの釣り好きで、ほかにもDIYやスニーカーなど多趣味で知られている山下。所ジョージの「世田谷ベース」に憧れ、「山下健二郎の釣りベース」というYouTubeチャンネルを立ち上げ、趣味の番組にも力を入れている。

さまざまな分野で活躍する山下だが、やはり彼の代名詞は、「三代目J SOUL BROTHERSのパフォーマー」。そんな彼のデビューは、俳優というのは意外なのでは？「第1回劇団EXILEオーディション」(2009年)で最終審査まで残り上京。翌年には同劇団に加入し、白濱亜嵐(EXILE/GENERATIONS)、ELLY(三代目JSB)らと劇団内ユニットを結成して活動。そこに現在も俳優として活躍している鈴木伸之、町田圭太が加わった。

俳優としての山下を印象付けたのは、映画&ドラマ『HiGH&LOW』シリーズのダン役だろう。硬派な『HiGH&LOW』の世界観の中にあって、山下演じたダンは彼自身を彷彿させるコミカルで心和ませるキャラクター。テッツ(佐藤寛太)、チハル(佐藤大樹)とのおもしろトリオは、人気となり、「DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW」というスピンオフ作品も制作された。

そして、俳優・山下健二郎の主演作が、「八王子ゾンビーズ」シリーズである。山下演じる羽吹隆は、ダンサーになる夢に破れ、自分を見つめなおすために、八王子の山奥のお寺にたどりつく。そこで「八王子ゾンビーズ」と名乗る8人の陽気なイケメンゾンビたちと出会い、「満月の下でダンスをすると成仏出来る」というゾンビたちに乞われてダンスを教える事になる...というコメディ作品だ。

山下のキャラクターを活かした笑いとダンスが融合された作品は、2018年に舞台として上演され、2万3000人以上を動員。2020年1月には同じキャストでドラマ化され、7月には映画版の上映も予定されている。6月6日(土)にはTBSチャンネル1でドラマ版と舞台版が放送される。

脚本・監督は鈴木おさむ。山下演じる隆とゾンビたちの会話は、放送作家としての鈴木おさむの持ち味が発揮された、テンポよくおもしろいものとなっている。ドラマでは登場人物たちの個性豊なキャラクターを中心に描かれていたが、映画版では、ゾンビたちが成仏できない理由や、そこに寺の住職・孔明(松岡充)と八王子市長・大池(RIKACO)が絡んでいるというサスペンス的要素が加わる。

映画のためのおさらいにも、そして「何も考えずに笑いたい！」という方にもおススメの作品だ。

文＝坂本ゆかり

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