城田優が音楽活動への思いを語る「僕だからこそ通れる道がある」

2003年に俳優デビュー以降、数多くの人気作品に出演する一方で、アーティストとしても高い実力を発揮している城田優。そんな彼が12月2日(水)にJ-POPカバーアルバム『Mariage』を発売する。

この発売を記念して、MUSIC ON! TV(エムオン!)ではオリジナル番組を3か月連続で放送中。11月19日(木)には第3弾となる「城田優「Mariage」―Create with YU―」のほか、高橋優との対談が行われた「城田優「Mariage」―Talk with YU―」とエムオン!オリジナルライブの模様を送る「M-ON! LIVE 城田優 「『Mariage』―Music with YU―」が放送される。

今回、番組に出演する城田優のインタビューが到着した。

――アルバム『Mariage』について聞かせてください。2年ほど前に発表されたミュージカルカバーアルバム『a singer』とはまた違った切り口で、今回は日本のポップスをカバーした作品ですね。

「2018年に『a singer』を発売させていただいて、いわゆるミュージカルナンバー...厳密に言うと、ディスニー作品や『グレイテスト・ショーマン』といったミュージカル映画の曲も含めたものになりますけれど、それらを日本語、英語、スペイン語でカバーして、ミュージカルの世界を僕が表現するとこうなりますよ、というコンセプトで作品をお届けしたんですね。実はこれを発売する頃には既に、次はJ−POPのカバーアルバムを出そう、って思っていたんですよ。その話を周りのスタッフにして、チームが結成され『Mariage』の制作が始まったんです」

――"次はJ−POPのカバーアルバム"と考えた動機は?

「ホップ、ステップ、ジャンプというビジョンを見ているんですね。『a singer』を出して、たくさんのミュージカルが好きな方に聴いてもらいました。だけど日本とか、世界に視野を広げると聴いてくれた人の人数は一握りにも満たない。でも、今、活動拠点にしている日本の方たちに、もっと城田優の歌を届けたいし、城田優の音楽を聴いてもらいたいわけで。それには、オリジナル曲で作品を出すのが早いんですけど、僕はイレギュラーといいますか、こうして先にお芝居...特にミュージカルで評価をいただいて、テレビにも映画にも出させてもらえたことで認知を得ましたし。そして、『a singer』を出したことで、音楽番組に声をかけてもらえるようにもなりました。

その上で、ここで、僕が聴いていた日本の素敵なナンバーで、みなさんがよく知っている楽曲であったり、あまり知られていないかもしれないけれど好きな曲をカバーすることで、間口を広げるといいますか。城田優の音楽をもっと知ってほしい、城田優はこんな歌も歌えますよ、という言わば第2ステップですよね。カバーアルバムのJ−POP盤『Mariage』を出させてもらった後に、第3ステップとなるジャンプをしっかり飛びたいな、と。これは僕の中でですが、次はオリジナル作品と決めていますからそこにいい風をもっていきたいんです。

客観的に見ても、城田優の立ち位置はレアなのかな、と思うんですよ。ミュージカルの分野でも毎年公演をやっていて、テレビやドラマにも出て、そして自分で曲も書く方ってそんなにたくさん居ないですし、僕にしかできない表現の仕方とか、僕だからこそ通れる道がある。そこで自分なりに作った道筋の中に今居るんです」

J-POPカバーアルバム『Mariage』を発売する城田優

――道筋を作っていこうと思った根っこには、音楽で表現したいという衝動や意欲が溜まってきたというのがあるのでしょうか?

「ありますね。過去に、自分のやりたい音楽といいますか、ほぼ自分で作詞、作曲、編曲したものをパッケージしてアルバムをリリースしたんですけど、泣かず飛ばずで。全然人に聴いてもらえない。言ってしまえば大失敗ですよね。そこで音楽活動は1度ピタッと止まってしまったんです。でも、どうしても歌うのが好きで。この期間もずっと自分の家で曲を作り続けていたし、やっぱり音楽をしたいな、という想いはずっとくすぶっていて。

そこでまた2018年に、"ミュージカルカバーアルバムをやりませんか?"というお話をいただけたことで、自分の音楽を聴いてもらうひとつのきっかけになればいいな、と思えた。自分自身の不完全燃焼だったがゆえにもやもやしていたものを吐き出したい、と思えたし。蓄積されたエネルギーがあって、また音楽をやりたい、という意欲が湧いてきたんです」

――吐き出すという意味では、演技や舞台、ミュージカルで表現することでしているわけですよね。音楽表現で吐き出すものは違う質の感情なのでしょうか?

「全然違いますね。例えばミュージカルにしても、演技とともに歌を歌うわけですよ。その歌っていることは、作品の中の役柄の感情なんですね。それぞれ演じている役が何を思っているのかを歌うのがミュージカルなんです。一方で、ソロアーティスト、歌手の城田優として歌う時は、僕が自身の感覚で僕の想いを吐露する。特に自分で書いた楽曲や歌詞はね。だから吐き出すものが全く違いますね」

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放送情報

城田優「Mariage」―Create with YU―」
放送日時:2020年11月19日(木)22:00~
M-ON! LIVE 城田優 「『Mariage』―Music with YU―」
放送日時:2020年11月19日(木)23:00~
城田優「Mariage」―Talk with YU―」
放送日時:2020年11月19日(木)24:00~
チャンネル:MUSIC ON! TV(エムオン!)
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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