山本彩、プレミアムなライブと共に振り返るシンガーソングライターとしての軌跡

10月28日、約1年ぶりとなる4thシングル「ゼロ ユニバース」をリリースし話題を集めた山本彩。テレビ東京系「ドラマ24」の記念すべき60作目となる話題のドラマ「あのコの夢を見たんです。」のエンディング曲として書き下ろした同曲では、作詞・作曲も自身で担当しており、改めてシンガーソングライターとしての力量が注目を浴びた。

■アイドルからシンガーソングライターへ...アーティスト・山本彩の軌跡

2018年11月に8年間にわたりキャプテンを務めてきたNMB48を卒業し、本格的にシンガーソングライターとしてソロ活動を始動させた山本だが、そもそもグループ加入前にバンドを組んでいたこともあって、その音楽的才能を在籍時から発揮。彼女の歌唱力の高さ、歌の表現力には定評があった。

2016年10月には初のソロアルバム『Rainbow』をリリースし、ライブツアーも開催。Jポップのヒットメーカー・亀田誠治がサウンドプロデューサーを担当し、GLAYのTAKURO、スガ シカオら、豪華アーティストが楽曲を提供したことも当時は大きな話題に。山本自身も作詞・作曲を手掛け、デビューアルバムでありながら、しっかりと山本彩ワールドを作り上げていた。アヴリル・ラヴィーンやYUIなどに影響を受けたと公言している山本だけに、自ら手掛ける楽曲、歌詞からはリアルなメッセージが伝わってくるものが多い。

■ショートヘアで心機一転！ソロデビュー後の躍進ぶり

その後も、NMB48在籍中に2ndアルバム『identity』をリリースするなど、アイドルとアーティストの両立を実現させてきた山本。グループ卒業後は、長い髪を6年ぶりにバッサリとカットし、心機一転。決意も新たに環境をガラリと変え、1stシングル「イチリンソウ」を19年4月にリリースした。これまでソロアルバムをリリースした時に「いつかシングルをリリースしたい」と言っていた一つの夢をここで遂に実現させた。まさにソロとしての決意を表すかのような楽曲で、山本自身と重ねて聴いていたファンも多いのではないだろうか。

9月には2ndシングル「棘」、11月には3rdシングル「追憶の光」、12月には3rdアルバム『α』と、立て続けにリリースを発表。デビュー元年はソロアーティスト・山本彩として、まさに充実した一年となった。

そして迎えた2020年。3rdアルバム『α』を引っ提げて行う全国ホールツアー「山本彩 LIVE TOUR 2020 ～α～」を2月にスタートさせるが、新型コロナウイルスの影響で3月1日以降の公演は残念ながら中止を余儀なくされた(8月に無観客配信ライブでツアーファイナルを開催)。

■プレミアムなライブで発揮！アーティストとしての魅力を詰め込んだ充実のセトリ

そんなコロナ禍によりライブ開催の先行きが不透明な中、12月14日(月)に「MTV LIVE PREMIUM：Sayaka Yamamoto」がMTVにて放送される。このライブは昨年9月に札幌cube gardenで開催された貴重なステージで、毎回1組のアーティストにフォーカスし、通常のライブとは異なる企画と演出でオリジナリティあふれるステージを見せるMTVの人気ライブシリーズだ。

当時リリースした直後の2ndシングル「棘」はもちろん、そのカップリング曲でライブ初披露となった「unreachable」や、高橋海(LUCKY TAPES)と共作した「feel the night」といった新曲が注目を浴びた同ライブ。そのほかにも、ライブを盛り上げる定番曲「JOKER」に加え、リスペクトするYUI(YUI for 雨音薫)の「Good-bye days」のカバーなど、アーティスト・山本彩の魅力がたっぷりと味わえるセットリストと言える。

また、アンコールではグループ卒業後、ソロとしての第1弾シングル「イチリンソウ」に続いて、1stアルバム『Rainbow』のリード曲「レインボーローズ」を歌唱。まさにシンガーソングライターとしての原点に立ち返ったかのような熱のこもったパフォーマンスは必見だ。次に行われるライブを楽しみに待ちながら、オンエアされる貴重なステージの模様をぜひ楽しんでもらいたい。

文＝田中隆信

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