氷川きよしが語る芝居への思い「命をささげる思いで務めました」

演歌歌手としての殻を破り、ポップス、ロックとジャンルを超えた歌い手として活躍する国民的歌手・氷川きよし。そんな氷川のもう1つの魅力は"芝居"で、ドラマなどの映像作品はもちろん、舞台もこなす役者としての顔も持っている。特に舞台に関しては、2003年7月の名古屋・中日劇場で初の座長公演「草笛の音次郎」を上演以来、コンスタントに舞台に立ち続けている。

そんな舞台でしか見られない氷川きよしの演技と歌を堪能できるのが、時代劇専門チャンネルで放送される「~歌と芝居で魅せる~氷川きよしの世界」だ。3月から5月にわたって放送される3ヵ月連続企画で、2011年、2013年、2015年に行われた東京・明治座での公演に加え、氷川自身が作品の見どころや当時の心境を語る独占インタビューを送る。

今回、氷川にインタビューを行い、3カ月連続企画に対する思いや歌と芝居の醍醐味、癒やしの時間などについて語ってもらった。

歌と芝居の醍醐味や、癒しの時間について語った氷川きよし

――この3ヵ月連続企画を聞いた時のご感想は?

「1作品だけでなくいろいろ見ていただきたいという思いがありましたので、今回の企画で3作品見ていただけるというのは、すごくうれしかったですね。劇場に足を運んでくださった方しか見ることができていないものなので、いろんな方に『こういう活動をしてきた』というのを見てもらえるというのは感無量です。また、こういった時期に『エンターテインメントの灯を消さないようにしたい』という思いがありますので、暗いニュースが多い中で、気分転換に夢やロマンをお届けできるのは、演者・アーティストとしてうれしいです」

――独占インタビューの収録では3作品を振り返ってらっしゃいましたが、過去の作品を振り返るということはあるのですか?

「新しい公演に臨む前などに、『過去はどういったところが喜ばれていたのかな』ということを分析するために振り返りますね。『こんな表現ができるんだ』とか『こういう表情もできるんだな』と、自分をいちファンとして客観的に見ることもできますし」

――番組の見どころはどんなところですか?

「公演は時代劇に慣れ親しんでいないころから始めて『なんとかやり切らなければ』と日々苦労して一生懸命向き合ったもので、"一瞬一瞬を本気で役として生きている"というところだと思います。(役として)本気で心から泣いたり怒ったりしているんです。今見ると『普段、こんなこと言えない!』って思ってしまいますが...(笑)」

――公演時の共演者の方との思い出はありますか?

「(2015年に共演した)中村メイコさんから美空ひばりさんとの思い出をたくさん聞かせていただきました。ひばりさんがサバサバしていて豪快なお人柄であることをお聞きして、より『ひばりさんとお会いしたかったな』という思いが強くなりました」

――「歌と芝居で魅せる」という特集タイトルですが、歌と芝居それぞれの醍醐味を教えてください。

「歌っている時に自分が思うとおりにハイトーンの音が出た時はすごく達成感がありますね。そしてその達成感とともに、お客様が熱い拍手を送ってくださって、客席から情熱的な熱量を感じた時の喜びというのは特別なものがあります。『歌ってきてよかったな』と思える瞬間ですね。芝居は、共演者の方と力を合わせて1つの作品を作り上げられるところです。日に日にチームワークが良くなって家族みたいになってくるし、何より共演者の方々から多くのことを学べるというところも大きいですね」

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放送情報

氷川きよし特別公演(2011年:明治座:舞台)
第一部「銭形平次~きよしの平次 青春編~」
第二部「氷川きよしコンサート2011in明治座」
放送日時:2021年3月21日(日)19:00~ほか
チャンネル:時代劇専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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