待望の1stアルバムをリリースした松下洸平が音楽制作にかける思いを明かす

現在放送中の連続ドラマ「アトムの童」に菅生隼人役で出演している松下洸平。2009年にミュージカル「GLORY DAYS」に出演したのをきっかけに俳優活動をスタートし、2018年に舞台「母と暮らせば」「スリル・ミー」での演技が評価され、「第26回読売演劇大賞」杉村春子賞・優秀男優賞、「第73回文化庁芸術祭」演劇部門の新人賞を受賞。翌2019年には連続テレビ小説「スカーレット」にヒロインの夫役で出演し、より広く存在が知られるようになった。2021年のドラマ「知ってるワイフ」「最愛」も当たり役で、この年は「ぐるぐるナインティナイン」の人気コーナー「グルメチキンレース・ゴチになります！22」のレギュラーにもなり、役だけでなく松下のパーソナリティも多くの人が知ることとなった。

しかし、松下の顔は「俳優」だけではない。シンガーソングライター(ミュージシャン)というのも彼の一つの顔であり、活動の柱の一つになっている。母親が画家ということで、幼い頃から自身も油絵を始め、高校は美術系の学校に進学したという松下。音楽も小さい頃から好きで、中学生の時にはダンスを始めている。元々、芸術的素養の高い松下だったが、高校3年生の時に映画「天使にラブ・ソングを2」に出会い、それがきっかけとなって「歌手になる」という夢・目標が生まれた。自分の向かいたい先が見えたということで、音楽系の専門学校に入学したという。

2009年に俳優としての活動を始めたことを最初に書いたが、実はそれよりも前、2008年から自作曲に合わせて絵を描くパフォーマンスを行うという、松下の得意な部分を融合させた形で音楽活動を始動し、同年11月には"洸平"名義でCDデビューしている。しかし、音楽活動は思うようにいかず俳優業に専念する事になるのだが、その後も音楽を諦めきれず、年一回ぐらいのペースでライブを行うなど、音楽活動を続けていた。

新しい転機となったのは2021年。初のライブツアーを行い、ファイナル公演では松下洸平名義でメジャーデビューが決定したことを発表。同年8月25日にシングル「つよがり」で再デビューを果たした。切ない恋愛を描いたR&Bのバラードは感情豊かな松下の歌声と合っていて、シンガーとしてのスタイルをしっかりと表している。

そして今年、2022年11月23日、待望の1stフルアルバム「POINT TO POINT」がリリースされた。デビュー曲「つよがり」や2ndシングル「Way You Are」、1stミニアルバムの表題曲「あなた」、配信シングル「KISS」など、全11曲を収録。松下自身の音楽的基点となった"R&B"を軸にしながら、ジャンルに囚われず、今やりたい音楽を詰め込んだ作品に仕上がっている。アルバムの最後を締めくくる「MUSIC WONDER」は、映画「天使にラブ・ソングを2」の中で流れるハッピーで開放的な気分にさせてくれるゴスペルに重なるような曲で、歌う楽しさ、音楽で表現できる幸福感に満ち溢れている。

そんなアルバムの発売を記念して、スペースシャワーTVで12月15日(木)に特別番組「松下洸平 / POINT TO POINTエクスクルーシブ・ライブ＆インタビュー」の放送が決定している。11月23日に生配信で歌った「MUSIC WONDER」、「Color of love」のほか、この番組だけのスペシャルエクスクルーシブとしてアルバムに収録されている「BET」もオンエアされる。インタビューパートでは、音楽に目覚めたきっかけから、ライブパートで披露した3曲への思い、アルバムに参加したプロデューサー陣のこと、さらには「音楽をつくること」に対する考えなどを語っている。

アーティストとしての松下洸平の顔を知ることができるスペシャルな番組にぜひ注目してもらいたい。

文＝田中隆信

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