13歳から歌手として活動し、日本でも「VALENTI」(2002年)や「メリクリ」(2004年)など多数のヒット曲を持つBoA。デビュー当時はまだ幼い少女のイメージだった彼女も現在31歳。東方神起やSUPER JUNIOR、SHINeeなど、SMエンターテイメントの後輩も日本で多く活躍する昨今、その道をいち早く切り開いた彼女の功績を今一度振り返ってみたいと思う。
BoAが日本でCDデビューしたのは2001年。1stシングル「ID;Peace B」の美しいワンレンヘアを振り乱して踊る少女の姿は鮮烈なインパクトを与え、その後、4th「LISTEN TO MY HEART」(2002年)で一気にブレーク。自身初のオリコン週間ランキング5位を記録し、年末の『日本レコード大賞』でも金賞を受賞。「VALENTI」で『NHK紅白歌合戦』にも初出場した。日本での知名度は高まる一方で、「奇蹟/NO.1」(2002年)や「Shine We Are!」(2003年)など、今もなお多くの人の耳に残る名曲を続々リリース。そして2004年、17歳の頃にはアジア最大級の音楽祭典『MTV Asia Awards』に異例の"日韓代表"として出演。同祭典では、その年の韓国の最優秀歌手に該当する賞(『Favorite Artist Korea』)と、アジアで最も影響を与えた歌手に贈られる特別賞(『Most Influential Artist in Asia』)の2冠も達成した。
勢いに乗る彼女は、2008年に全米進出。デジタルシングルと全米デビューアルバムをリリースし、その後アメリカ国内でライブイベントやメディアに出演。平行して韓国や日本でも活動を続け、まさに"世界を股にかける"アーティストへと成長を遂げたのであった。
2011年からは、「BoA先輩に続け!」とばかりに台頭してきた事務所の後輩グループらと「SMTOWN LIVE in TOKYO」に出演。東方神起、SUPER JUNIOR、少女時代、SHINeeなど絶大な人気を誇る後輩グループは、たった1人で言葉の通じない日本に来て道を拓いたBoAを尊敬してやまない者ばかり。「SMTOWN LIVE」でのBoAは、そんな後輩とのコラボステージを楽しんだり、唯一無二のパフォーマンスで圧倒したりと、通常のライブとはまた違った格の違いを見せつけるステージが最高にクール。後輩の前だからこそのくだけた表情や大勢の中で放たれるカリスマ性、頼もしい姿も大きな見どころといえる。
そんなS.Mエンターテイメント、ひいてはK-POP界を引っ張ってきたBoAのデビュー以来初のリアリティ番組が放送決定。後輩アーティストでBoAの公式ファンクラブ一期生というSHINeeのキーがファン代表として彼女のライフスタイルに密着し、ニューアルバムの準備過程などにも迫るスペシャルな1時間が届けられる。これまで公開されなかった日常や、キーが"オタク目線"で収めるというハンディカメラの映像は、今まで見たことのないBoAの表情が満載。30代を迎え、1人の女性としても深みと魅力を増した彼女の素顔に、多くの人が引き込まれるプログラムとなりそうだ。
文=川倉由起子
放送情報
キーワード #BoA
放送日時:2018年5月19日(土)20:30~
チャンネル:Mnet
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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