テイラー・スウィフトも凛とした佇まいを見せる！マーゴット・ロビーら主役級の実力派が集結した映画「アムステルダム」

約2年間にわたるワールドツアー「The Eras Tour」が大成功を収め、アルバム「ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント(TTPD)」も爆発的なヒットを果たすなど、稀代の歌姫として世界中を魅了し続けているテイラー・スウィフト。賞レース常連のデヴィッド・O・ラッセル監督が豪華スターとタッグを組んだクライム・ストーリー映画「アムステルダム」(2022年)では、鍵を握る女性役を演じて俳優としての輝きを見せている。

「世界にひとつのプレイブック」(2012年)や「アメリカン・ハッスル」(2013年)などの作品で知られるラッセル監督がメガホンを取った本作。主な登場人物は、第1次世界大戦中に戦地で出会って意気投合し、戦後はオランダで共同生活を送って友情を育んだバート(クリスチャン・ベール)、ハロルド(ジョン・デヴィッド・ワシントン)、ヴァレリー(マーゴット・ロビー)の3人だ。

15年後、バートは医師、ハロルドは弁護士となってNYで暮らしているところに、かつて世話になった将軍の死の知らせが届く。将軍の娘・リズ(スウィフト)の依頼でバートは将軍の死体を解剖し、毒殺であることが判明するが、その後リズも何者かに殺され、バートとハロルドが犯人に仕立てられてしまう...。

ラッセル監督作品には毎回豪華キャストが集結するが、本作ではクリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントン、ロバート・デ・ニーロ、ラミ・マレック、アニャ・テイラー＝ジョイ、マイク・マイヤーズなど、主役級の実力派がこぞって参戦している。

誰もがキャラクターの強烈な個性を生き生きと体現し、鮮やかな会話劇を繰り広げるなど、どこを見渡しても"贅沢な映画"と思える仕上がり。1930年代の独特な雰囲気が漂う中、絶妙なスピード感とリズム感で見る者をあっという間に映画の世界に引き込んでしまうラッセル監督の手腕もさすがの一言だ。

スウィフトが演じるのは、将軍である父の死に疑問を抱いて、バートに検死を依頼するリズ・ミーキンズ役。グリーンのタイトなセットアップにウエストマークのベルト、黒の帽子というクラシカルなファッションも美しく、凛とした佇まいにハッとさせられる。少し歌声を披露する場面もありつつ、父の死に心を痛め、背後に感じる危険な存在に怯える迫真の演技で、ストーリーを始動させる役どころをしっかりと担っている。

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