「太陽の末裔　Love Under The Sun」(2016年)や「ボーイフレンド」(2018年)といったヒットドラマで築き上げた"ロマンスの女王"のイメージを覆した復讐劇「ザ・グローリー ～輝かしき復讐～」(2022年)が未だに印象深い韓国のトップ女優ソン・ヘギョ。

昨年11月に43歳を迎え、ベテランの域へと差し掛かりつつも新たな役柄に挑み続ける彼女は、「ザ・グローリー」以来の主演作となったオカルト映画「黒い修道女たち」では悪霊払いに挑む修道女を演じており、その変貌ぶりが話題を集めている。

「黒い修道女たち」が韓国で劇場公開を迎えた2025年1月、長らく封印してきたバラエティコンテンツへの積極的な出演でも注目を集めたヘギョ。「ユ・クイズ ON THE BLOCK #275」(2025年3月12日(水)にMnetにて日本初放送)にも出演し、これまでのキャリアを振り返った。

韓国の国民的司会者として知られるユ・ジェソクと人気コメディアンのチョ・セホがMCを務める「ユ・クイズ ON THE BLOCK」は、様々な業界のスペシャリストをゲストに招き、巧みなトークで深掘りしていくというトークバラエティ。MCたちの踏み込んだ質問によってゲストたちの意外な素顔が明かされることもしばしばで、海外からの注目度も高い人気プログラムだ。

美しさが際立つ真っ白なロングコート姿で登場したヘギョは、約23年ぶりのトークバラエティ出演にも関わらず堂々とした語り口でキャリアをプレイバック。ブレイクのきっかけとなった初期の代表作「秋の童話」(2000年)で共演したソン・スンホンが今でもヘギョのことを役名の"ウンソ"で呼んでくることにうんざりしているというエピソードでMCたちの笑いを誘うなど、意外にもユーモラスな一面が顔を覗く。

さらに28年に及ぶ華やかな俳優人生の裏側に隠された苦悩も率直な言葉で明かしており、「今では克服したが、一時期は悪質なデマ、家族に対しての悪口に胸が張り裂けそうだった」と、有名人ゆえの辛い経験に悲痛な思いを抱いていたことを神妙な面持ちで吐露した。