ペ・ドゥナが特殊能力を持つ母親に!? "疑似家族"の絆を描く異色のSFスリラー「家族計画」

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「家族計画」
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©2024 Coupang Play All Rights Reserved

しかし、彼らには誰にも明かせない大きな秘密があった。実は一家は本当の家族ではなく、生き残るために家族になりすました「特殊能力者」たちだった。ペ・ドゥナが演じる母親のヨンスは特別教育隊で訓練を受けた過去を持ち、相手の記憶や認識を操作する"ブレインハッキング"という特殊能力を持つ。

容疑をかけられたことをきっかけに、街に潜む凶悪な犯罪組織と対峙することになるヨンス一家。生き残るため、そして家族を守るため、それぞれの特殊能力を駆使しながら強大な敵へ立ち向かっていく。

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ヨンス一家の中心人物として物語を牽引するのが、ペ・ドゥナ演じるヨンスだ。本作では、特殊能力者としての冷徹さと、家族を守ろうとする母親としての深い愛情を絶妙なバランスで表現し、ヨンスという複雑な人物像に説得力を与えている。

ブレインハッキングの能力を発揮するシーンでは、静かな佇まいから一転、鋭い眼差しだけで張り詰めた空気を生み出し、相手をじわじわと追い詰めていく。一方で、家族と過ごす何気ない日常では柔らかな表情ものぞかせ、そのギャップがヨンスというキャラクターの人間味をより際立たせている。

相反する魅力を見事に演じ分けるペ・ドゥナの芝居は、本作最大の見どころと言っていいだろう。

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血縁ではなく、それぞれが事情を抱えて集まった5人だからこそ生まれる、絶妙な距離感や掛け合いも、本作の魅力の1つ。極限状態だからこそ少しずつ芽生えていく信頼関係や、本当の家族へと変化していく過程も本作を支える大きな柱だ。

彼女を支える父親役には、ディズニープラスの「ムービング」(2023年)で確かな演技力を見せたリュ・スンボム、祖父役には韓国映画界を代表するベテラン俳優ペク・ユンシク、そして優等生な息子ジフンには「今、私たちの学校は...」(2022年)や「ブランディングイン聖水洞」(2024年)などで注目を集める次世代俳優ロモン、反抗期の娘ジウをモデル出身のイ・スヒョンが名を連ねる。

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本作で描かれているのは、SF要素や緊迫感あふれる展開だけではない。"生き残るために家族を演じる者たち"が、危機を乗り越えるなかで少しずつ本当の家族のような絆を育んでいくヒューマンドラマとしての側面にもある。

血のつながらない者たちが互いを支え合う姿は、是枝裕和監督の「万引き家族」(2018年)や、スパイ・殺し屋・超能力者による仮初めの家族を描いた世界的人気を博すアニメ「SPY×FAMILY」などもその系譜と言えるだろう。

SFスリラーとしてのスリルと、疑似家族が育む温かな絆が絶妙に融合した「家族計画」。彼女のキャリアを語る上でも新たな魅力に触れられる1本として、この機会にぜひ味わってほしい。

文=HOMINIS編集部

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