イ・ジュンギがルール無用で暴れる弁護士役に！

2000年代から第一線で活躍し、毎年のように話題作に出続けているイ・ジュンギ。出演作のカラーも、歴史ロマンス「麗＜レイ＞～花萌ゆる8人の皇子たち～」から、本格サスペンス「クリミナル・マインド：KOREA」まで多彩だ。この度、日本初放送される2018年最新ドラマはアクションたっぷりの法廷ドラマ「無法弁護士(原題)」。悪がはびこるキソン市を舞台に正義の弁護士たちが活躍する、王道の勧善懲悪ドラマだ。

ジュンギが演じるボン・サンピル弁護士は、幼いころに母親を目の前で殺され、復讐を誓って生きてきた人物。弁護士になる前には暴力組織にいたこともある、弁護士界の異端児だ。弁護士として法の力を駆使するのはもちろんだが、タイトル通り"無法"に、武力を使うことも辞さない。どんな手を使ってでも悪を追い詰める物語はすっきりした気分になれること間違いない。

これまでの出演作でも、アクションシーンを代役なしで演じるなど演技力に加えて肉体派な面も見せてきたが、本作ではブラジリアン柔術を取り入れた。これは体格で自分を上回る相手に対して、大きい力を使わずに勝つことを考慮したという格闘技。そのおかげか、相手の力を軽く受け流すような優雅な身のこなし、疲れ知らずの小気味良い足さばきなどを披露している。何より、スーツ姿でのアクションがスタイリッシュ。そろそろ四十路が見えてきたジュンギの大人の魅力をぐっと引き上げている。

「犬とオオカミの時間」の監督と「リメンバー～記憶の彼方へ～」の脚本家という、社会派ドラマのヒットメーカーがタッグを組んだ法廷劇には力が入っている。一方、ロマンスも忘れない。ボン・サンピルと同じ弁護士事務所で働く女性弁護士ハ・ジェイ(ソ・イェジ)との関係の変化も注目ポイントだ。彼女も幼いころに母親が行方不明になっており、似た境遇の2人の距離が近付いていく様子にはドキドキさせられる。

アクション、人間ドラマ、ロマンスと楽しませる要素たっぷりの本作に負けないくらい、イ・ジュンギ自身もサービス精神旺盛。2017年にはグラビア撮影で沖縄に、2018年4月にはファンミーティングで来日し、日本のファンに話題を振りまいた。精力的に活動する彼のエネルギッシュな演技に注目したい。

文＝高宮サキ

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