韓国で昨年高視聴率を記録し、1月に初放送された時代劇超大作「私の国(原題)」。これまでにも名優たちが演じてきた朝鮮第3代王イ・バンウォンに扮した"時代劇のカリスマ"ことチャン・ヒョクを筆頭に、豪華出演者が集結した本作の中で、親友でありながら対立するという運命を歩む主人公、ソ・フィとナム・ソノを演じたのが、最旬俳優のヤン・セジョンとウ・ドファンだ。
戦乱の高麗末期、"私の国"を建国するため、それぞれの信念を抱き戦いに身を投じる2人の姿には胸が熱くなること必至!KNTVにて3月18日(水)からのアンコール放送に合わせて、ヤン・セジョンとウ・ドファンのインタビューが到着。過熱する人気で多忙を極める彼らからは、スタントなしで挑んだという迫力に満ちたアクションシーンなどの裏話や、初共演ながらお互いへの"リスペクト"が窺い知れる貴重なコメントが飛び出した。
――それぞれ演じられた役柄と見どころを教えてください。
セジョン「僕が演じたソ・フィは、現実に妥協せず、その時その時の状況を受け入れながら、必死に生きている男であり、たった一人の妹であるヨンを守るために生きている...そんな人間です。生まれ育った環境が違う中で、登場人物それぞれが持つ"国"がどのように変化するのか、どのように守ろうとするのか。そうした各々が持つ建国への信念が見どころです」
ドファン「僕は、幼い頃から出生の痛みがあり、その痛みによって野望を持つようになった青年、ナム・ソノを演じています。ソノが成し遂げようとする方向に進むと邪魔が入り、常に選択の岐路に立たされるのですが、その時、友情を選ぶのか、信念を選ぶのか...。葛藤するソノという男を見守ってほしいですね」
――豪華出演者でスケールも大きい超大作の時代劇ですが、プレッシャーはありませんでしたか?
セジョン「難しければ難しいほど、台本に集中するようにしました。壁にぶつかったり、納得いかない部分があると、台本を見ながら現場で歩き回りながら考えます。それでも解決しない場合は、演技は一人でやるものではないので監督やドファン、チャン・ヒョク先輩らとたくさんコミュニケーションを取りました。とても愉快で楽しく、会話のコミュニケーションが自然に生まれたので、幸せな現場でした」
ドファン「僕は時代劇というジャンルが初めてだったので、それ自体がプレッシャーでした。現代劇とは、髪型もメイクも衣装も違いますし、言葉づかいや時代もアクションも違う。その違いを上手く表現できるのか心配が多く、それが僕には負担だったと思います。初めてのジャンルだったので、上手にやらなければという考えが大きかったですね」
――役作りのために準備されたことは?
セジョン「僕だけではなく、ドファンやチャン・ヒョク先輩、ユジュンさん(チョン・ボム役)、ギョジンさん(パク・ムンボク役)、スンヒョンさん(パク・チド役)と一緒に、撮影が始まる3か月くらい前から準備していました。アクションが多い時代劇なので、スタントをたてるのではなく本人がやるのが一番自然じゃないですか。安全のためにも、事前に予行練習をしました。何よりも安全第一でした。このドラマで怪我した人は一人もいません」
ドファン「乗馬は初めてだったので、簡単ではありませんでした。乗馬はたくさん練習しました。アクションシーンは現場でたくさんやりました。別の時間に準備するというよりは、撮影を重ねてたくさん学びました。1話1話を重ねていくことで上達していったと思います」
――苦労した撮影のエピソードなどがあれば教えてください。
セジョン「(フィとソノが見事な肉体をさらけ出している)滝のシーンの撮影日、ドファンと一緒に筋トレをしてパンプアップして撮影した覚えがあります。でもそれより重要なことは、滝の水が本当に冷たかったこと...。本当にとってもとっても冷たかった...(笑)。今でも忘れられません。それに、僕の身体つきより、綺麗な身体なのはドファンの方です。ドファンは、僕から見ても本当に格好いいんですが、何よりも自己管理が上手なところがすごい。視聴者の皆さん、ドラマをご覧いただけばドファンの素敵な肉体を見ることができますよ(笑)」
ドファン「鎧を着てのアクションシーンは常に大変でした。夜は平気でしたが、特に暑い時が大変でした。それから、セジョンも僕もそうですが、髪が長い設定だったので、アクションをしながら髪の毛が口に入ってしまったり、髪で顔が隠れてしまったりで、撮り直しになることが多かったです。髪の毛で苦労しましたね」
――個人的に好きなシーンやセリフは?
セジョン「妹とのあるシーンで、リハーサルの時から涙が止まりませんでした。知らぬ間に涙、鼻水、汗が流れていました。そのくらい妹のヨンとは実際にいろんなものを積み重ねていたんだなと。僕自身も知らないうちに、役柄に入り込んでいたんだと思います」
ドファン「燃え上がる薬局の中でファン・ソンノク(キム・ドンウォン)と話すシーンで、「父は私を支配するだろう。私は父の下で力を蓄えて父を乗り越えてみせる」というセリフがとても印象に残っています。その後の「昼間の王になれぬなら闇の王として君臨する」というセリフも、時代劇というファンタジーの中でしか言えないので、僕にとってはとても良かったです」
――本作が自分に残したものは何だと思いますか?
セジョン「『私の国』は、自分にとって忘れることのできない、非常に大きな意味を持った作品です。それに現場でいつも一緒にいたドファンとは、とても仲良くなり、お互いを頼りにしていました。ドファンに出会えたということだけでも僕にとってこの作品がとても意味のあるものになりました」
ドファン「セジョンも言った通り、お互いがお互いを頼りにしながら撮った作品だったと思います。一緒に演技をしながら、セジョンは柔らかさの表現が上手だなと。あのメロウな甘い雰囲気は、僕にはできないなと思っていました。撮影中はいつも台本の話をしながら、お互いに時間が空けば、何がより良いか話していました。セジョンとはまた必ず共演したいです。それに、これほど長い期間撮影した作品は初めてでした。1年近く共演者の方々やスタッフの方々と過ごしたので、僕に残したものは一緒に作品を作った人達だと思います」
文=HOMINIS編集部
放送情報
私の国―序幕―
放送日時:2020年3月10日(火)15:00~
「私の国」インタビューSP
放送日時:2020年3月13日(金)1:30~
私の国(原題)
放送日時:2020年3月18日(水)5:30~
※毎週(水)(木)5:30~
チャンネル:KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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