稀有な愛され俳優、キアヌ・リーブスが体現したこじらせ男が意外と泣ける...?

『おとなの恋は、まわり道』
『おとなの恋は、まわり道』

過去に親友やパートナーを亡くし、長年、独り身を貫いてきた55歳のキアヌ・リーブス。昨年は、約35年間におよぶ長いキャリアの中で、初めて恋人と一緒にレッドカーペットを歩む幸せな姿を披露し、ファンを喜ばせたことも記憶に新しい。そんな無類の"愛され俳優"が、こじらせまくりの嫌なヤツになっていた...。

それはもちろん映画の中での話だ。4月26日(日)にスターチャンネル1で無料放送される『おとなの恋は、まわり道』(2018年)は、キアヌがウィノナ・ライダーと4度目となる共演を果たしたラブコメディ。結婚式で出会った"こじらせ男女"の恋模様が描かれていく中、キアヌはイケメンだけど偏屈な男・フランクを演じている。

『おとなの恋は、まわり道』

キアヌ・リーブスといえば、久々の当たり役となった『ジョン・ウィック』シリーズで見せる最高にクールな殺し屋役でファンの心を鷲掴みに。しかしその一方、プライベートでは一人ぼっちでサンドイッチを頬張る姿やホームレスの人と親しげに酒盛りする姿をパパラッチされるなど、飾らない素顔が浮かびあがり、ファンを自然と笑顔にしてきた稀有なハリウッドスターとして知られている。

しかし『おとなの恋は、まわり道』のフランク役は、そんな好感度とは真逆ともいえるキャラクターだ。物語は、絶縁したはずの異父兄弟のリゾート婚に、親の命令で渋々足を運ぶ展開からスタート。新郎の元カノで彼への想いを断ち切りにきたヒロイン・リンジー(ウィノナ)に対しても「未練タラタラか」とデリカシーゼロな発言で会話を盛り下げ、楽しそうに踊る参加者を見れば、「ぎっくり腰になれ」と無差別に毒舌をかましまくる。

『おとなの恋は、まわり道』

さらに、運命の恋はあるかと聞かれれば「そんなものはない」と皮肉をかまし、弾みでリンジーとキスをしても「心は開かないからな」と牽制。しまいには、野生動物に遭遇や、謎の発声とキモい動きで威嚇するという正真正銘の変わり者なのだ。しかし、このキャラクターをキアヌが演じることで、悲しい過去を背負う彼ならではの哀愁もにじませており、そんな姿に意外にも泣かされてしまうのだ。

『おとなの恋は、まわり道』

ナイスガイなキアヌ本人とは真逆という珍しい姿が堪能できる本作は、スターチャンネルの映画無料放送コーナー「映画をもっと。」で放送される。5月の同コーナーでは、アカデミー賞を制した『ドライビング Miss デイジー』(1989年)や『スポットライト 世紀のスクープ』(2015年)などの良作が無料で楽しめるので、これらの作品とともに自宅での時間を有意義に過ごしてほしい。

文=HOMINIS編集部

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放送情報

おとなの恋は、まわり道【映画をもっと。映画無料放送】
放送日時:2020年4月26(日)19:15~
チャンネル:スターチャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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